2022年12月7日、米・OverDrive社は、学術図書館における電子書籍やオーディオブックの状況に関するレポートの2022年版“The State of Ebooks in Academic Libraries: 2022”が、米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門の刊行する学術書の書評誌Choiceに掲載されたと発表しました。
同レポートは、2020年に刊行されたものの更新版であり、大学に電子書籍やオーディオブックを提供しているOverDrive社の部門OverDrive Academicが執筆したとあります。報告書本体の閲覧には、氏名やメールアドレス等の入力が必要です。
発表の中では、主な結果として、約85%が現在電子書籍やオーディオブックを提供していると回答したこと、人気のあるフィクションとノンフィクションの読み物で特に電子書籍の購入が増加したことが述べられています。また、予算上の課題やサービス・資料削減にも関わらず、90%の大学図書館が電子リソースを購入したと回答したこと等が挙げられています。
New Choice Survey Shows Shift in Academic Library Digital Collections Toward Popular Fiction and Nonfiction(OverDrive, 2022/12/7)
https://company.overdrive.com/2022/12/07/new-choice-survey-shows-shift-in-academic-library-digital-collections-toward-popular-fiction-and-nonfiction/
The State of Ebooks in Academic Libraries – 2022(OverDrive Academic)
https://pub.e.overdrive.com/choice_survey
The State of Ebooks in Academic Libraries: 2022(Choice)
https://www.choice360.org/blog-post/the-state-of-ebooks-in-academic-libraries/
参考:
E2364 – 学術図書館における電子書籍コレクション構築の動向(ACRL)
カレントアウェアネス-E No.409 2021.03.04
https://current.ndl.go.jp/e2364