2024年10月3日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、米国の学術図書館の現況に関する報告書“The State of U.S. Academic Libraries”を公開したと発表しました。
ACRLでは、学術図書館の動向と統計に関する年次調査を毎年実施しています。今回の報告書は、2023年の調査の概要がまとめられています。
2023年調査では、1,414機関からの回答が得られたとあります。主な調査結果として、以下のようなものが挙げられています。
・ 1館当たりの図書館員数(フルタイム換算:FTE)の平均は36.2人で、中央値は15.7人であった。博士課程を有する大学で勤務する図書館員数は、博士課程を有しない大学よりもはるかに多い。
・ デジタル資料の貸出しは、図書館資料の貸出し全体の98.4%を占めている。デジタル資料には多額の費用がかかっており、その購読料が図書館支出全体の34.9%に上っている。
The State of U.S. Academic Libraries: Findings from the ACRL 2023 Annual Survey(ACRL Insider, 2024/10/3)
https://acrl.ala.org/acrlinsider/the-state-of-u-s-academic-libraries-findings-from-the-acrl-2023-annual-survey/
The State of U.S. Academic Libraries: Findings from the ACRL 2023 Annual Survey [PDF:20ページ]
https://www.ala.org/sites/default/files/2024-10/2023%20State%20of%20Academic%20Libraries%20Report.pdf
参考:
米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、「学術図書館の動向と統計」の2022年版の刊行を発表 [2023年07月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/184867