2023年2月21日付で、School Library Journal（SLJ）誌が、図書館員の仕事に対する満足度調査に関する記事“Under Pressure: Survey Provides Insight into Librarians’ Job Satisfaction”を掲載しました。
記事ではLibrary JournalとSLJによる2022年の仕事の満足度調査結果について紹介されています。調査は学校図書館員と若者・子ども向けサービスを担当している公共図書館員を対象とし、2013年の調査との比較等が行われています。862件の回答（公共図書館職員からの回答336件、学校図書館員等からの回答526件）からは、2013年時と比較して仕事への満足レベルが著しく低下していることが示されたとあります。
満足度低下の理由としては、時間が足りないこと、追加業務の責任、図書館員への敬意や認知の欠如、給料や運営費の低さ、本の批判（book challenge）などが挙げられていたことが紹介されています。また、課題はあるものの、多くの回答者が若者・子どもへのサービスといった自分の仕事を気に入っていることについても触れられています。
Under Pressure: Survey Provides Insight into Librarians’ Job Satisfaction（SLJ, 2023/2/21）
https://www.slj.com/story/Under-pressure-insight-into-librarians-Job-Satisfaction-from-LJ-SLJ-survey-school-and-youth-services-libraries
UNDER PRESSURE: JOB SATISFACTION SURVEY – SCHOOL AND YOUTH SERVICES [PDF:1ページ]
https://s3.us-east-1.amazonaws.com/WebVault/SLJ/EDIT23/LJ-SLJ_Job-Satisfaction-Charts_2023.pdf
参考：
「一番の喜びは若者たちを読書や生涯学習につなぐこと」 学校図書館員や若者・子ども向けサービスを担当する公共図書館員の職業満足度調査（米国） [2013年05月07日]
https://current.ndl.go.jp/car/23457
E1207 – 2011年版図書館職員の職業満足度調査（米国）
カレントアウェアネス-E No.199 2011.08.25
https://current.ndl.go.jp/e1207
