2013年5月6日付のSchool Library Journal誌の記事で、同誌が2012年10月に実施した、学校図書館員や公共図書館で若者・子ども向けのサービスを担当する職員の職業満足度調査の結果が報じられています。
この調査は現在の職業に対する満足度や最も満足している点、最も不満を感じる点、仕事の上で直面している課題、賃金や雇用の安定の度合いなどを尋ねたもので、米国の713人の学校図書館員と294人の公共図書館員が回答しました。
学校図書館員の70%、公共図書館員の69%が現在の職業に「非常に満足している」もしくは「満足している」と回答し、特に満足している点としては学校図書館員・公共図書館員とも「若者たちを読書や生涯学習につなぐ」職業であることを挙げた者が最も多かったとのことです。一方、不満を感じる点は、学校図書館員は「尊敬・正しい評価を得られないこと」と「図書館の予算が不十分であること」、公共図書館員は「賃金が低いこと」を挙げる者が最も多かったそうです。また、賃金の中央値は公共図書館員よりも学校図書館員の方が高く、学校図書館員の中でも図書館情報学の修士号(MLS)を持っている者の方が持っていない回答者よりも有意に賃金が高かったとのことです。
SLJ’s 2013 Job Satisfaction Survey | What’s Not to Love?(School Library Journal、2013/5/6付け)
http://www.slj.com/2013/05/research/sljs-2013-job-satisfaction-survey/
参考:
子ども向けサービスを担当する司書や学校図書館司書の職業満足度は?(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/9921
E1207 – 2011年版図書館職員の職業満足度調査(米国)
http://current.ndl.go.jp/e1207
E1188 – 図書館情報学修士号は価値あるものですか? 2つの調査から
http://current.ndl.go.jp/e1188