2024年10月24日、英国においてリテラシーの改善運動を実施している団体National Literacy Trust(NLT)が、2024年の英国の子ども及び若者の読書に関する報告書“Children and young people’s reading in 2024”を公開しました。
報告書は、NLTの2024年の年次識字調査(Annual Literacy Survey)に対する5歳から18歳までの子どもと若者からの7万6,131件の回答に基づき作成されました。
主な調査結果として、以下のようなものが挙げられています。
・ 余暇に読書を楽しんでいると答えたのは、8~18歳では3人に1人(34.6%)であった。2023年から8.8ポイント減少しており、2005年の調査開始以来の最低水準であった。
・ 毎日余暇に何かしらの読書をしていると答えたのは、8~18歳では5人に1人(20.5%)であった。2023年から7.5ポイント減少しており、2005年の調査開始以来の最低水準であった。
・ 8~14歳では、読書を楽しんでいる子どもや若者は、読書を楽しんでいない子どもや若者よりも、読解力が高かった。
Children and young people’s reading in 2024(National Literacy Trust, 2024/11/6)
https://literacytrust.org.uk/research-services/research-reports/children-and-young-peoples-reading-in-2024/
Clark, Christina et al. Children and young people’s reading in 2024. National Literacy Trust, 2024, 29p.
https://nlt.cdn.ngo/media/documents/Children_and_young_peoples_reading_in_2024_Report.pdf
参考:
電子書籍で少年の読書リテラシーが改善:National Literacy Trustが調査結果を発表(英国) [2015年12月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/30182
E2290 – 英国の子どもの読書傾向に関する調査レポート
カレントアウェアネス-E No.396 2020.08.20
https://current.ndl.go.jp/e2290