北米研究図書館協会(ARL)が、大学・研究図書館の活動におけるフェアユースの適用に関する実務規範を示した文書“Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries”(2012年1月付け)を公表しました。これは、Andrew W. Mellon財団の支援を受け、アメリカン大学のソーシャルメディアセンター等と共同作成されたものです。同文書の本文では、大学・研究図書館において広く行われている資料(著作権保護期間内)の利用方法でフェアユースが適用可能なものが合計8点挙げられており、そのそれぞれに対して、どうやって、なぜフェアユースが適用できるのかについて一般的な原則が示されているようです。その他、プレゼン資料、FAQ、動画等が合わせて公開されています(ARLのページの右側にある“More on This Topic”にリンクがまとめられています)。
Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries (PDF:32ページ)
http://www.arl.org/bm~doc/code-of-best-practices-fair-use.pdf
Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries (ARL)
http://www.arl.org/pp/ppcopyright/codefairuse/index.shtml
Fair-Use Guide Seeks to Solve Librarians’ VHS-Cassette Problem (Chronicle of Higher Education 2012/1/25付け記事)
http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/fair-use-guide-hopes-to-solve-librarians-vhs-cassette-problem/35151
参考:
北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館におけるフェアユースについてのリポートを公表
http://current.ndl.go.jp/node/17329