米国下院の司法委員会の小委員会(Subcommittee on Courts, Intellectual Property, and the Internet)で、2014年1月28日、フェアユースに関する公聴会が行われました。これに関して、図書館著作権同盟(Library Copyright Alliance:LCA)の声明が公表されています。
声明では、図書館が利用者にサービスを提供し、その使命を果たすためにどれほどフェアユースに依存しているかについて述べられており、フェアユースの原則を変更する必要はないと結論付けているとのことです。声明では、図書館の他、連邦政府、著作権者についてもフェアユースに依存していると指摘しているようです。
また、2012年1月に北米研究図書館協会(ARL)が公表した、大学・研究図書館におけるフェアユースに関するベストプラクティスをまとめた文書“Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries”にも触れられているとのことです。
Scope of Fair Use: Library Copyright Alliance Submits Statement for House Judiciary Hearing(ARL, 2014/1/29付け)
http://www.arl.org/news/arl-news/3111-scope-of-fair-use-library-copyright-alliance-submits-statement-for-house-judiciary-hearing
Hearings The Scope of Fair Use(Judiciary Committee -US House of Representatives)
http://judiciary.house.gov/index.cfm/hearings?ID=8E18A9AA-1AA4-4D7C-8EBF-0284862EC44B
Statement of the Library Copyright Alliance
http://www.librarycopyrightalliance.org/bm~doc/stfairusepsarev.pdf
Code of Best Practices in Fair Use for Academic and Research Libraries(ARL, 2012/1)
http://www.arl.org/storage/documents/publications/code-of-best-practices-fair-use.pdf
参考:
E1265 – ARLが米国の大学図書館等におけるフェアユースの基準を公表 カレントアウェアネス-E No.210 2012.02.23
http://current.ndl.go.jp/e1265