欧州におけるオープンアクセス及び電子情報保存に係る方針・戦略に関する調査報告書が公表

欧州委員会(EC)や欧州連合理事会を補佐する政策諮問機関である欧州研究領域委員会(European Research Area Committee:ERAC)が、“National open access and preservation policies in Europe: Analysis of a Questionnaire to the European Research Area Committee”と題した報告書を公開しています。これは、欧州におけるオープンアクセス及び保存に係る方針・戦略について行った質問紙調査の結果をまとめたものとのことです。同調査では、2010年11月に質問紙が送付され、2011年3月までに25のEU参加国(ブルガリアとハンガリーを除く)と4か国のERACオブザーバ(アイスランド、モンテネグロ、ノルウェー、スイス)が回答を提出したそうです。報告書では、オープンアクセスは増加を続ける大学・研究機関・助成財団によって支えられているものの、電子情報の長期保存の問題は真剣に考える必要があると指摘されているそうです。

National open access and preservation policies in Europe: Analysis of a questionnaire to the European Research Area Committee (PDF:76ページ)
http://ec.europa.eu/research/science-society/document_library/pdf_06/open-access-report-2011_en.pdf

Report on Open Access and Preservation Policies in Europe (LIBER 2011/12/21付けプレスリリース)
http://www.libereurope.eu/news/report-on-open-access-and-preservation-policies-in-europe