米国議会図書館(LC)における責任あるAIの実装に向けたフレームワーク構築の取組(記事紹介)

2023年11月15日付けで、米国議会図書館(LC)が、責任あるAIの実装に向けたフレームワーク構築の取組を紹介する記事“Introducing the LC Labs Artificial Intelligence Planning Framework”を公開しました。著者は同館のラボ事業LC LabsのAbigail Potter氏です。

記事によると、2016年の発足以来、機械学習を中心に数々の実験を実施してきたLC Labsでは、責任あるAIの実装計画を策定するためのフレームワークの構築が進みつつあります。現在、その初版が、ワークシートやチェックリスト等のツールとともにGitHub上で公開されています。

フレームワークでは、計画全体を①理解(Understand)、②実験(Experiment)、③実装(Implement)の3段階に分けて、それぞれについて機械学習を構成する3要素(データ・モデル・人)の観点から評価できるように設計されていると紹介されています。

Introducing the LC Labs Artificial Intelligence Planning Framework(THE SIGNAL,
2023/11/15)
https://blogs.loc.gov/thesignal/2023/11/introducing-the-lc-labs-artificial-intelligence-planning-framework/

LC Labs AI Planning Framework(GitHub)
https://github.com/LibraryOfCongress/labs-ai-framework

参考:
米国議会図書館(LC)、機械学習と人による作業を組み合わせる“Humans in the Loop”の結果に関するレポートを公開 [2021年12月06日]
https://current.ndl.go.jp/car/45278

米国議会図書館(LC)、図書館等における機械学習の応用・実践の現状を示したLC Labsによる委託調査報告書“Machine Learning + Libraries”を公開 [2020年7月31日]
https://current.ndl.go.jp/car/41631

米国議会図書館(LC)、LC Labsにおいて、既存のテキスト化ツールを用いた、米国民俗センター所蔵の録音資料のテキスト同時自動生成に関する概念実証を開始 [2020年7月9日]
https://current.ndl.go.jp/car/41464

米国議会図書館(LC)、同館提供の音楽素材を利用してヒップホップミュージックの作成が可能になるWebアプリケーション“Citizen DJ”を発表 [2020年04月30日]
https://current.ndl.go.jp/car/40873