2023年11月20日、北米研究図書館協会(ARL)が加盟図書館員の給与調査レポートの2022年版“ARL Annual Salary Survey 2022”の刊行を発表しました。
119館の大学図書館に勤務する1万715人と、6館の非大学系図書館に勤務する1,116人のデータを分析対象としています。大学図書館のデータは、総合図書館・健康科学図書館・法律図書館に分けて報告されています。
発表の中では、給与の中央値について、米国の大学図書館職員は2021年から4.0%増加して8万454ドル、カナダの大学図書館職員は7.6%増加して10万7,426カナダドルであったと述べられています。また、レポートでは属性別の分析も行われており、歴史的に過小評価されているグループ(historically underrepresented groups)の図書館員が全体の19%を占めること、大学図書館における女性職員の給与は男性の96%であること等が指摘されています。
ARL Annual Salary Survey 2022 Reports Data on Professional Positions in Member Libraries(ARL, 2023/11/20)
https://www.arl.org/news/arl-annual-salary-survey-2022-reports-data-on-professional-positions-in-member-libraries/
参考:
北米研究図書館協会(ARL)、加盟図書館員の給与調査レポートの2021年版を刊行 [2023年03月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/173490