2023年9月26日、日本学術会議が、提言「新型コロナウイルス感染症のパンデミックをめぐる資料、記録、記憶の保全と継承のために」を公表しました。
同提言は、日本学術会議第一部史学委員会歴史資料の保存・管理と公開に関する分科会が中心となって審議した結果を取りまとめたものです。公的機関だけでなく、広く社会、地域や個人の中に蓄積されてきた多様な新型コロナウイルス感染症をめぐる資料、記録、記憶の保全・継承の重要性を指摘し、その方法を提言することを目的としています。
提言の中では、資料、記録、記憶の保全・継承に向けて、国の行政機関や地方公共団体、保健所、企業、学校等での課題や採るべき措置が述べられています。また、資料等をデジタル化した「新型コロナ関係資料アーカイブズ」(仮称)の構築や、資料としてのモノを保全し、展示などを通じて継承する博物館機能の拡大も提案されています。
提言・報告等【提言】(日本学術会議)
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-15.html
※2023年9月26日付けで「新型コロナウイルス感染症のパンデミックをめぐる資料、記録、記憶の保全と継承のために」が掲載されています。
提言「新型コロナウイルス感染症のパンデミックをめぐる資料、記録、記憶の保全と継承のために」[PDF:41頁]
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-t353-2.pdf
参考:
E2622 – シンポジウム「コロナ感染症をめぐる記録と記憶」<報告>
カレントアウェアネス-E
No.462 2023.08.24
https://current.ndl.go.jp/e2622