2023年9月6日、Elsevier社が、独・DEALコンソーシアムと5年間の転換契約を締結したと発表しました。
契約により、DEALコンソーシアムの参加機関に所属する研究者は、所属機関が論文ごとに料金を支払うことで、Elsevier社のジャーナルにおいて即時オープンアクセス(OA)で出版することが可能になります。
また、同コンソーシアムの参加機関は、所属する研究者がElsevier社の完全OAジャーナルで出版する際に費用の割引が適用されるほか、ScienceDirectにおける同社のジャーナルのほぼ全てのポートフォリオの閲覧が可能とあります。
The DEAL Consortium and Elsevier Announce Transformative Open Access Agreement for Germany(Elsevier, 2023/9/6)
https://www.elsevier.com/about/press-releases/research-and-journals/the-deal-consortium-and-elsevier-announce-transformative-open-access-agreement-for-germany
DEAL Consortium and Elsevier Announce Germany-wide Open Access Agreement(DEAL, 2023/9/6)
https://deal-konsortium.de/en/news/elsevier
参考:
Elsevier社のアクセス制限がドイツの研究者の出版行動と引用行動に与えた影響(文献紹介) [2021年06月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/44132
Elsevier社、独・プロジェクトDEALの同社との購読契約中止に伴うドイツ研究コミュニティへの影響に関する委託調査の結果を公開 [2019年08月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/38892
CA2013 – 論文公開手段としてのオープンアクセスジャーナルの有効性 / 浅井澄子
カレントアウェアネス No.351 2022年03月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2013
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向 / 尾城孝一
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1977