2023年6月6日付で、School Library Journal(SLJ)誌(オンライン)に、記事“Five Ways To Support LGBTQIA+ Students”が掲載されました。著者は米・サウスカロライナ大学准教授のVanessa Kitzie氏と同・助教のJenna Spiering氏です。
米国でLGBQIA+の人への攻撃が増す中で、これらの生徒やその家族に学校図書館が彼らをサポートしていることを知らせる方針や実践によって、学校図書館における取組をさらに拡大することができるとし、以下の5つの項目について、それぞれ具体的な方法が提示されています。
・差別禁止ポリシー
・インクルーシブな表現
・目に見えるインクルージョン
・デジタルリソース
・プライバシー
こうした行動はそれぞれ小さいものであり、単独では多くのLGBTQIA+の学生が抱く排除の感情や偏見に大きな影響を与えることはないものの、それらを組み合わせることで、より全体的なインクルージョンが実現すると述べられています。
Five Ways To Support LGBTQIA+ Students(SLJ, 2023/6/6)
https://www.slj.com/story/newsfeatures/Five-Ways-To-Support-LGBTQIA-Students
参考:
PEN America、2022年後半の米国の学校における禁書に関するレポートを公開 [2023年04月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/180661
PEN America、米国の学校における禁書に関する調査レポートとリストを公開 [2022年04月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/46003
米国学校図書館員協会(AASL)、検閲やLGBTQ+資料に関する問題に対処する学校図書館員を支援するためのガイドを公開 [2018年07月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/36362
米国図書館協会、GLBT向けサービスのためのツールキットを公開 [2016年04月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/31318
CA2029 – 米国の図書館における検閲に関する動向 / 小南理恵
カレントアウェアネス No.354 2022年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2029
CA1725 – セクシュアル・マイノリティの問題と図書館への期待 / 小澤かおる
カレントアウェアネス No.305 2010年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1725