2023年3月7日付で、欧州連合出版局(Office of the European Union)が、ラテンアメリカ・カリブ海地域及び欧州連合(EU)のオープンアクセス(OA)に関する研究報告“Open access policies in Latin America, the Caribbean and the European Union: Progress towards a political dialogue”を公開していました。
ラテンアメリカ・カリブ地域(LAC)におけるオープンアクセス・イニシアティブの概要と、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、メキシコ、パナマ、ウルグアイの10か国とEUに関する機関フレームワーク、OA政策と法的枠組み、OAデジタルプラットフォームについて述べられています。
LACとEUの両地域が政策的な対話を確立するための共通の課題等が分析されており、LAC内およびEU-LAC間の協力に基づく共同政策行動のための具体的対応として、4つの優先目標と、その実現のための7つのアクションと19の具体的な施策が挙げられています。
Directorate-General for Research and Innovation (European Commission). Open access policies in Latin America, the Caribbean and the European Union: Progress towards a political dialogue. Office of the European Union. 2023, 151p.
https://data.europa.eu/doi/10.2777/90667
参考:
EU-LAC Foundation、欧州や中南米・カリブ諸国のオープンサイエンスに関する報告書を公開 [2022年05月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/46159
ラテンアメリカの単行書の持続可能なオープンアクセスモデルの導入に向けたパイロットプロジェクト、第2フェーズを開始:他の大学出版局への拡大を意図 [2021年06月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/44187
ラテンアメリカ地域におけるビッグディール契約の調査(記事紹介) [2020年09月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/41877
CA1910 – ラテンアメリカのオープンアクセスとLa Referencia / 水野翔彦
カレントアウェアネス No.334 2017年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1910