2023年3月7日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)は、総額1億8,000万ドルとなる2023年度の連邦政府からの図書館サービスへの助成金の、59の州図書館行政機関(SLAA)への割当表の公開を発表しました。
助成金は、図書館サービス・技術法で示されている目的と優先事項に対応する様々な革新的で基盤となるプロジェクトを支援するもので、各SLAAには基本額と、人口に基づいた追加額が交付されます。米国の州および準州の図書館サービスを通じてコミュニティを支援するとあります。
また、過去の利用事例として、オクラホマ州におけるパンデミック時の遠隔医療診断の予約や、教育コースの修了、家族や友人との連絡による孤立の緩和の支援、ワシントン州のWi-Fi接続エリアの館外への拡張、ケンタッキー州におけるパンデミック時のノートパソコン等の貸出、オハイオ州におけるコンピュータークラスやマンツーマントレーニングの提供を目的としたデジタルリテラシートレーナーの配置、アラバマ州における地元の図書館の新たなニーズへの対応の支援、などが挙げられています。
IMLS Awards $180 Million to Support Communities Through Library Services in All U.S. States and Territories(IMLS, 2023/3/7)
https://imls.gov/news/imls-awards-180-million-support-communities-through-library-services-all-us-states-and
INSTITUTE OF MUSEUM AND LIBRARY SERVICES LIBRARY SERVICES AND TECHNOLOGY ACT STATE ALLOTMENT TABLE: FY 2023 IMLS Appropriations (Public Law 117-328) [PDF:2ページ]
https://imls.gov/sites/default/files/2023-01/imlslstastateallotmenttablefy2023.pdf
参考:
米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、連邦政府からの図書館サービスへの2020年度の助成金の59州図書館行政機関への割当表を公開 [2020年02月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/40310
E2431 – コロナ禍における米国の図書館支援政策
カレントアウェアネス-E No.422 2021.10.14
https://current.ndl.go.jp/e2431