2023年2月23日、クリエイティブ・コモンズ(CC)が、文化遺産部門におけるパブリックドメインツールのニーズ・アセスメントに関するレポートを公開しました。
2022年1月1日から2月15日にかけて実施されたオンライン調査の回答を踏まえたもので、5大陸44か国の133 人の図書館員や博物館等の実務者からの回答をもとに、パブリックドメインツールであるパブリックドメインマーク(PDM)とパブリックドメイン・デディケーション(CC0)に関する文化遺産部門特有のニーズと課題について検証されています。
主な調査結果として、コンテンツを公開する最大の理由が機関の存在感・可視性・到達度・オンライン上の関連性を高めるためであったことや、回答者の約3分の1がコレクション内のアイテムのデジタル複製の公開にあたって、CC0とPDMのどちらを使用するのが良いかわからないとしていたことなどが挙げられています。
CC Needs Assessment Report on Public Domain Tools in Cultural Heritage Sector Unveils Key Insights(CC, 2023/2/23)
https://creativecommons.org/2023/02/23/cc-needs-assessment-report-on-public-domain-tools-in-cultural-heritage-sector-unveils-key-insights/
ARE THE CREATIVE COMMONS PUBLIC DOMAIN TOOLS FIT-FOR-PURPOSE IN THE CULTURAL
HERITAGE SECTOR?: A Creative Commons Needs Assessment Report [PDF:25ページ]
https://creativecommons.org/wp-content/uploads/2023/02/Creative-Commons-Public-Domain-Tools-Needs-Assessment-Report.pdf
参考:
クリエイティブ・コモンズ(CC)、文化遺産の共有の促進のための政策立案者に向けた行動要請を公開 [2022年12月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/168660
クリエイティブ・コモンズ、GLAMの活動に関連する著作権上の課題についてのポリシーペーパーを公開 2022-04-06
https://current.ndl.go.jp/car/45937
E2555 – イタリア「文化遺産デジタル化計画」とその反響
カレントアウェアネス-E No.447 2022.11.17
https://current.ndl.go.jp/e2555