クリエイティブ・コモンズ(CC)、文化遺産の共有の促進のための政策立案者に向けた行動要請を公開

2022年12月19日、クリエイティブ・コモンズ(CC)が、政策立案者に向けた行動要請“Towards better sharing of cultural heritage — A Creative Commons Call to Action to Policymakers”を公開したと発表しました。

文化遺産のさらなる共有の実現に向けた政策改革のために、課題の明確な分析や、実践的で実行可能な推奨事項を提供すると述べられています。発表によると、2022年にCCが公開したポリシーペーパー“Towards Better Sharing of Cultural Heritage — An Agenda for Copyright Reform”の内容、5月に開催されたCCのワークショップからの学び、6月から10月にかけて行われたコミュニティとの対話等を踏まえた内容です。

文化遺産の共有に関するニーズについて整理し、政策立案者に向けて、以下の行動を取ることを求めています。

・パブリックドメインの利活用が制限されないように保護する。
・著作権保護期間を短縮する
・文化遺産機関の必要な活動を法的に許可する
・文化遺産機関を負担から守る
・尊厳、公平性、包摂性を保証する

CC Publishes Global Open Culture Call to Action to Policymakers(CC, 2022/12/19)
https://creativecommons.org/2022/12/19/cc-publishes-global-open-culture-call-to-action-to-policymakers/

Towards better sharing of cultural heritage — A Creative Commons Call to Action to Policymakers [PDF:24ページ]
https://creativecommons.org/wp-content/uploads/2022/12/Towards-better-sharing-of-cultural-heritage-%E2%80%94-A-Creative-Commons-Call-to-Action-to-Policymakers.pdf

参考:
クリエイティブ・コモンズ、GLAMの活動に関連する著作権上の課題についてのポリシーペーパーを公開 2022-04-06
https://current.ndl.go.jp/car/45937

E2555 – イタリア「文化遺産デジタル化計画」とその反響
カレントアウェアネス-E No.447 2022.11.17
https://current.ndl.go.jp/e2555