米・シアトルの図書館では、よく利用される書籍が多様な嗜好やニーズを反映している(記事紹介)

米・シアトルタイムズ紙に、2023年2月14日付で記事“Across Seattle’s libraries, popular books reflect a diversity of tastes, needs”が掲載されました。

記事では、設立後130年以上にわたって地域の人々のニーズに対応するサービスを提供してきたアトル公共図書館の各館における利用動向が紹介されています。

中央図書館に次いでコンピューターが多く設置されているレーニア・ビーチ分館(Reinier Beach Branch)は、近くの学生が放課後によく利用する場となっているとあります。同館ではグラフィックノベルの利用が圧倒的に多く、2022年に物理的に最も貸し出された上位10冊のうち6冊は『鬼滅の刃』シリーズでした。

多国籍地区/チャイナタウン分館(International District / Chinatown Branch)においては、利用者の多くが英語のスキルを身に着けるために図書館資料を利用していることや、フレモント分館(Fremont Branch)ではフランス語資が、ハイポイント分館(Hi Point Branch)では特にソマリア関連の資料が多く貸し出されているなどとし、各分館が近隣に住む地元住民の特定のニーズに対応していることなどについて述べられています。

Across Seattle’s libraries, popular books reflect a diversity of tastes, needs(The Seattle Times, 2023/2/14)
https://www.seattletimes.com/seattle-news/across-seattles-libraries-popular-books-reflect-a-diversity-of-tastes-needs/

参考:
米・シアトル公共図書館、職員がオピオイド拮抗薬を投与することを許可 [2022年10月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/46926

米・シアトル公共図書館(SPL)のWi-Fiホットスポット無料貸出プログラムの成果(記事紹介) [2022年09月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/46806

米・シアトル公共図書館らによる、VRを用いた10代のメンタルヘルス支援プロジェクト(記事紹介) [2022年05月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/46064

2020年の米国の“Library of the Year”はシアトル公共図書館に:選出には多くの批判も [2020年06月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/41206