米・シアトル公共図書館(SPL)のWi-Fiホットスポット無料貸出プログラムの成果(記事紹介)

米国・シアトルの地元紙The Seattle Timesに、2022年8月29日付で記事“How Seattle Public Library’s Wi-Fi hot spot program has fared”が掲載されました。

シアトル公共図書館(SPL)が行ってきたWi-Fiホットスポット無料貸出プログラムに関する記事で、2015年のプログラム開始からこれまでの状況等が述べられています。

記事によると、インターネットにアクセスできない人の多くがホームレス、失業者、低所得者などの経済的弱者等であったことから、同館はパンデミック以前の2015年にWi-Fiホットスポット貸出プログラムを開始しました。プログラムには、図書館カード所有者に貸し出される一般向けホットスポットと地域のパートナー団体に貸出されるアウトリーチホットスポットの2種類があり、これらを合わせた同館の貸出可能なホットスポット数は、2015年の775台から2022年の1,240台に増加しています。

パンデミック下では、ホットスポットの総データ使用量は40%近く増加した一方で、ホットスポットの追加により貸出待機時間は短くなっているとしています。

記事では、アウトリーチの支援はより長期的で持続可能な目標に重点を置く必要があり、究極の解決策は、都市全体でブロードバンドアクセスをより広く永続的に利用できるようにすることである、という同館のテクニカルマネージャーの見解を紹介しています。

How Seattle Public Library’s Wi-Fi hot spot program has fared(The Seattle Times, 2022/8/29)
https://www.seattletimes.com/seattle-news/how-seattle-public-librarys-wi-fi-hotspot-program-has-fared/

SPL HotSpot(SPL)
https://www.spl.org/using-the-library/reservations-and-requests/reserve-a-computer/computers-and-equipment/spl-hotspot

参考:
2020年の米国の“Library of the Year”はシアトル公共図書館に:選出には多くの批判も
Posted 2020年6月12日
https://current.ndl.go.jp/node/41206

シアトル公共図書館(SPL)の無料Wi-Fiホットスポットプログラム、シアトル市からの資金を得て継続へ(記事紹介)
Posted 2015年12月4日
https://current.ndl.go.jp/node/30135

シアトル公共図書館(SPL)の無料Wi-Fiホットスポット貸出の現状(記事紹介)
Posted 2015年7月14日
https://current.ndl.go.jp/node/28911