九州産業大学、「博物館浴」実証実験でリラックス効果が期待できると発表

2023年1月10日、九州産業大学が、同大学地域共創学部教授の緒方泉氏が進める「博物館浴」実証実験に関する記事を掲載しました。

記事によると、同氏は、博物館の持つ癒し・リフレッシュ効果を血圧や心理測定で数値化し、健康増進や疾病予防に活用する「博物館浴」の研究を行っています。2020年9月から30以上の九州や沖縄の博物館・美術館と協力して実証実験を行っており、これまでに380人が参加しているとあります。

1月5日と1月6日に九州国立博物館で中高生20人を対象に実施したところ、怒り、混乱、うつといった精神状態を示す数値が多くの参加者で低下し、血圧が正常値に近づく傾向が見られたと述べています。

「博物館浴」実証実験でリラックス効果が期待(九州産業大学, 2023/1/10)
https://www.kyusan-u.ac.jp/faculty/chiiki/news/museum-20230105/

参考:
国立台湾博物館による認知症患者のための取組「博物館処方箋」と実務ガイドの公開(記事紹介) 2021-03-23
https://current.ndl.go.jp/car/43620