2023年1月10日、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が、Wiley社とRead & Publish契約を締結したことを発表しました。
JUSTICEはOA2020ロードマップに基づき、Wiley社とRead & Publish提案の交渉を行い、2022年6月14日に合意に至ったとしています。JUSTICE会員館は、自機関の方針に合わせ、購読モデルかRead & Publishモデルのどちらかを選べると述べられています。
2023年1月9日付のWiley社の発表によると、2022年に締結した日本国内4大学とのオープンアクセス(OA)契約の成果に基づき、新たなJUSTICEとの合意により2023年1月1日から14大学が新たにOA契約に加わったとしています。同社が刊行するジャーナル全タイトルの閲覧や、2,000誌近い同社のハイブリッド誌や完全ゴールドOA誌でのOA出版が可能になるとしています。
プレスリリースのお知らせ:Wileyのオープンアクセス契約の拡大(JUSTICE, 2023/1/10)
https://contents.nii.ac.jp/justice/news/20230110
Wileyが日本でのオープンアクセス契約を拡大(PR Times, 2023/1/9)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000088592.html
Wiley expands open access agreement in Japan(Wiley, 2023/1/9)
https://johnwiley2020news.q4web.com/press-releases/press-release-details/2023/-Wiley-expands-open-access-agreement-in-Japan–/default.aspx
参考:
大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)とTaylor & Francis、Read & Publish契約を締結 2022-12-16
https://current.ndl.go.jp/car/168200
英・オックスフォード大学出版局(OUP)、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)とのRead & Publish契約を発表 2022-12-01
https://current.ndl.go.jp/car/167239
JUSTICEのOA2020ロードマップが公開される 2019-03-28
https://current.ndl.go.jp/car/37893
E2259 – CUPからのRead & Publishモデル契約の提案について
カレントアウェアネス-E No.391 2020.05.28
https://current.ndl.go.jp/e2259
E2505 – 国内4大学とWiley社との電子ジャーナル転換契約の締結
カレントアウェアネス-E No.437 2022.06.23
https://current.ndl.go.jp/e2505