2022年11月30日、米国のデューク大学、ノースカロライナ中央大学等が構成する、研究図書館の財政・人員・情報源の整理を行う組織Triangle Research Libraries Network(TRLN)が、ガイドライン“Exhibition Language Guidelines: A Working Document for Academic Library Exhibit Professionals”を公開したことを発表しました。
同ガイドラインは、人種差別の撤廃において学術図書館員が果たす役割の認識の高まりを背景に作成されたとあります。発表によると、包摂的で攻撃的でないコピーを書くことを目指している、図書館等での展示に関わる全ての人を対象としたガイドです。
ジェンダーの指向やセクシュアル・アイデンティティ、障害、社会階級・社会経済的地位、年齢、人種・エスニシティ・国籍、宗教・精神性に関する表現について、解説、望ましい表現、チェックリスト、参考資料等がまとめられています。
TRLN Publishes Guidelines for Language Used in Exhibitions(TRLN, 2022/11/30)
https://trln.org/2022/11/trln-publishes-guidelines-for-language-used-in-exhibitions/
Exhibition Language Guidelines: A Working Document for Academic Library Exhibit Professionals [PDF:48ページ]
https://trln.org/wp-content/uploads/2022/11/TRLN-Exhibition-Language-Guidelines-2022.11.30.pdf
参考:
米国“Triangle Research Libraries Network”、知的財産権保護対象の、非刊行特殊資料のデジタル化対応方針を公表 2011-02-18
https://current.ndl.go.jp/car/17641
OCLC Research、公正・多様性・包摂性の観点から図書館やアーカイブズにおける記述のワークフローを見直すプロジェクトのアジェンダを公開 2022-04-07
https://current.ndl.go.jp/car/45946