米・デューク大学図書館におけるウクライナ語資料コレクションを分析する(記事紹介)

2023年12月14日付けで、米・ノースカロライナ州のデューク大学図書館(DUL)が、同館のウクライナ語資料コレクションの分析に関する記事“Analyzing Duke’s Ukrainian-Language Collection”を掲載しました。

米国南東部で最大のウクライナ語資料コレクションを所蔵していると言われる同館では、ウクライナが1991年にソビエト社会主義共和国連邦から正式に独立を宣言する前からウクライナ語の出版物を収集してきたとあります。しかし、現在に至るまでこのコレクションは定量的評価が行われてこなかったとし、その分析が試みられました。記事ではその分析結果について紹介されています。

同館では調査時に1万1,744点のウクライナ語資料が所蔵されており、その87%が単行書、12%が逐次刊行物であり、ウクライナ語の視聴覚資料や地図資料はわずかであると述べられています。この結果から、DULが実際に米国南東部で最大のウクライナ語資料コレクションを所蔵していることが確認されたと述べられています。

そのほか、米国議会図書館(LC)分類を用いた分析やコレクションの特徴の分析等について紹介されています。

Analyzing Duke’s Ukrainian-Language Collection(DUL, 2023/12/14)
https://blogs.library.duke.edu/blog/2023/12/14/analyzing-dukes-ukrainian-language-collection/

参考:
米・Triangle Research Libraries Network(TRLN)、展示における包摂的な表現に関する学術図書館の展示担当者向けのガイドラインを公開 [2022年12月05日]
https://current.ndl.go.jp/car/167399

図書館の目録等に含まれる差別的な表現に関する米・デューク大学図書館の声明(記事紹介) [2021年11月08日]
https://current.ndl.go.jp/car/45127

米・デューク大学図書館が2019年に公開したデジタルコレクション:占領期日本で撮影された写真のアルバムも(記事紹介) [2019年12月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/39810