国際図書館連盟(IFLA)と国際出版社協会(IPA)が2009年5月20日、オープンアクセスに関して、もっと理性的な、根拠に基づいた(evidence based)議論、実験をさらに行っていくよう求める共同声明を発表しました。これは、いまがオープンアクセスについて議論すべき時であること、またその重要性を指摘しながらも、現在の議論がしばしばヒートアップし、不必要に極論化しがちであることから、より寛容に、慎重な議論や実験の成果を積み重ねていくことを求めるものです。そして、図書館と出版社とが相互に敬意を払って議論に望むこと、学術文献の著者を議論の中心に置くこと、学術コミュニケーションの成果に対し可能な限り幅広くアクセスできるようにすることが重要な目的であること、といった、議論の基盤に置くべき8項目を提示しています。
Joint IFLA/IPA statement: Enhancing the Debate on Open Access | IFLA Website
http://www.ifla.org/en/news/joint-iflaipa-statement-enhancing-the-debate-on-open-access