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カレントアウェアネス
No.312 2012年6月20日
CA1772
動向レビュー
ウェブスケールディスカバリの衝撃
佛教大学図書館:飯野勝則(いいの かつのり)
1. はじめに
近年、図書館における新しいツールとして、「ウェブスケールディスカバリ」(Web Scale Discovery、以下WSDと呼称)の存在感が大きくなりつつある。WSDは、時に「ウェブスケールディスカバリサービス」、あるいは単に「ディスカバリサービス」などと称される。本稿ではWSDが図書館とステークホルダに与えた「衝撃」を中心に、その動向を紹介する。
2. WSDとは何か
2.1 製品としてのWSD
WSDは、ユーザーインターフェース等の特徴から次世代OPAC(Next Generation Catalog、以下NGCと呼称)と称される製品の一翼を担っている(CA1727参照)。NGCはオープンソースの製品から、システムベンダによる商品まで、その種類は多岐にわたるが、WSDと認識されるものは少数である。すなわちNGCとしての特徴を備えた上で、「ウェブスケール」である製品のみがWSDと称される。
WSDとしてしばしば言及される製品には、次のようなものがある。すなわちOCLCのWorldCat Local(CA1721参照)(1)、Serials Solutions社のSummon(2)、EBSCO社のEBSCO Discovery Service(3)、そしてEx Libris社のPrimo Central(4)の4製品を指す通称“BIG4”(5)に、Innovative Interfaces社のEncore Synergy (6)を加えた5つの製品(7)である。ただしEncore Synergyは、検索アプローチがBIG4とは異質であり、BIG4との共通性は一段低い(8) (9) (10)。このためWSDとみなさない意見もある(11) (12)。またWorldCat LocalやSummonであっても、WSDとみなすことに疑義を呈する向きがある(13) (14)。
2.2 ウェブスケール
WSDを理解するには、「ウェブスケール」の概念について、一定の理解が必要である。ウェブスケールについては、OCLC(15)やブリーディング(Marshall Breeding)氏(16)等により見解が示されている。例えばOCLCは、図書館は本来「インスティテューションスケール(Institution Scale)」であるという見方を提示し、その対義語として「ウェブスケール」を位置付けている。
一方、ブリーディング氏は、ウェブスケールは、図書館における新たなパラダイムであり、その概念はクラウドコンピューティングと高度にシェアされたデータモデル、そして図書館関連のリソースを相互に結びつけるものであると述べている。
実際のところ、ウェブスケールについては、明確な定義が存在しているわけではない。しかしWSDと称される製品は、事実上、ここで言及されたような概念を反映したシステムとなっている。
2.3 WSDの概念と特徴
WSDにおけるウェブスケールの概念は、「検索モード」において、端的に見出すことができる。同時に、検索モードからは、WSDが異なるスケール概念を内包していることも認識できる。
WSDの検索モードは、以下の区分から構成されている。すなわち、(1)図書館で利用できる全ての学術コンテンツを対象とする「ローカル」、(2)特定の地域に位置する等、何らかの協定で結びつけられた図書館の全ての学術コンテンツを対象とする「リージョナル(コンソーシャル)」、そして(3)図書館での購読・非購読に関わらず、世界中に存在するあらゆる形態の学術コンテンツを対象とする「グローバル」という3種類の区分である(17)。
このうち(2)については、協定という前提がある以上、どのWSDにおいても、検索モードの選択肢として利用しない図書館が多数であるが、(1)と(3)の選択肢は普遍的に利用されている。
実のところ、(1)は「インスティテューションスケール」であり、(3)は「ウェブスケール」に他ならない。(2)は時に「グループスケール」とも称される(18)。
すなわち、WSDはウェブスケール概念のみならず、多層的なスケール概念を包摂する検索システムであるといえる。
このような概念を共有するWSDであるが、技術的な共通性も存在する。特にEncore Synergy を除いたBIG4に照らしてみれば、下記のような特徴を有している。
(1)クラウドサービスとして提供されること
(2)図書館や各種の商用データベース等から収集されたメタデータを統合した、ウェブスケールな検索用の「セントラルインデックス」(19)を有していること
(3)商用データベース等の電子リソースに対し、定期的に自動でデータ更新(ハーベスト)を行うための仕組みを持ち、利用者に最新の検索データを提供できること
(4)単一の検索窓で検索を行えるほか、検索結果全てを「関連度」順に表示できること
WSD以前にも例えば「横断検索」(Meta Search)や「統合検索」(Federated Search)と称されるような串刺し型の商用データベース検索システムは存在していた(CA1606参照)。しかし、これら従来型の検索システムは、WSDに見られる(1)~(4)に挙げた特徴は有していない。その意味でWSDは、従来型の検索システムと本質的に異なっている。
3. WSDがもたらした図書館利用傾向の変化
WSDの導入館では、WSDの検索結果として(上位に)表示されるコンテンツの利用が促進されることで、図書館の利用傾向に変化が生じている。
3.1 電子リソース
電子リソースにおいては、利用者が個々のデータベースに代わり、WSDでの検索を通して、各データベースのコンテンツを利用する傾向が見られる。例えば米国のグランドバレー州立大学におけるSummon導入後の4か月間の統計によれば(20)、購読中の45種類のデータベースにおける検索回数について、導入前の前年同時期と比して40種類が減少を示す結果となった。そのうち21種類は50%以上の減少を記録した。一方で、Summonにおいては、検索結果からリンクリゾルバを経由してのデータベースアクセス(クリックスルー)が一般的であることから(21)、クリックスルーによる全文コンテンツへのアクセスは全般的に伸びを見せ、ニュース系の複数のデータベースで、前年同期比で約4倍から30倍という増加を示した。
電子ジャーナルについては、Summon導入前に利用回数の上位にあった5,000タイトルについて、「クリックスルー」による利用が全体平均で66%の増加率となった。一方で36%のタイトルは減少を示したが、5,000タイトルのうちでも、利用が多かった上位250タイトルに絞ると、その割合は20%に抑えられた。同大学のウェイ(Doug Way)氏は「利用の少ない電子ジャーナルは、より利用が少なくなった」と述べている。
そのほか、米国のヒューストン大学においては、電子ジャーナルについての「出版社レベル」での導入前後の利用動向をまとめており、Nature社については、伸び率が100%近く、Sage社のコンテンツについては230%に達したとの報告がなされている(22)。
3.2 フィジカルコレクション(冊子体)
米国のニューヨーク州立大学バッファロー校のE・H・バトラー図書館によれば、Summonの導入後、フィジカルコレクション(冊子体)の貸出件数と貸出予約件数は前年度比で7%の減少を示した(23)。米国のリード大学、ウィラメット大学、ポートランドコミュニティカレッジにおいては、WorldCat Localの導入後の貸出件数は、それぞれ前年比で7%減、5%減、17%増との結果となった。このうち、ポートランドコミュニティカレッジの貸出件数が増加を示した点について、同大学のグレイナー(Tony Greiner)氏は、在籍者数が19%増加したことを加味すれば、実質は2%減であると述べている(24)。
とはいえ、米国におけるフィジカルコレクションの貸出件数は長期低落傾向にあり(25)、これらのデータのみを用いてWSDの影響を量ることは難しい(26)。
3.3図書館間相互貸借(ILL)
WSDは、図書館間相互貸借(ILL)にも変化をもたらしている。
ウィラメット大学、ポートランドコミュニティカレッジからの報告によれば、WorldCat Localの導入後、いずれも文献複写の申込は3%減少を示した一方、現物借用については、それぞれ66%、247%という高い伸びを示した(27)。
またワシントン大学の統計によれば、WorldCat Localの導入後、文献複写等の申込は41%の増加を示し、現物借用の申込は150%の増加という結果になった(28)。グレイナー氏は、文献複写の利用傾向に関し、ウィラメット大学、ポートランドコミュニティカレッジでは減少傾向を示した反面、ワシントン大学では明らかな増加を示した理由について、「ワシントン大学における大規模な大学院課程の存在に起因する可能性がある」と述べている(29)。
4. WSDの図書館業務への影響
WSDには、コンテンツの利用を加味した、合理的な管理を行うための基準やツールとしての役割も期待されている。
4.1 データ管理(目録)
米国のワシントン大学のジュウ(Lihong Zhu)氏は、WorldCat Localの導入が目録業務に与える影響について詳細に報告を行っている。WorldCat Localにおいては、OCLCのネットワーク上に存在する「マスター書誌レコード」を利用して、自館向けに書誌や所蔵の表示を行わなければならない。このため他館との共有を前提とした、ネットワークレベル(OCLC WorldCatレベル)でのデータ管理に対応する人材の養成が必要となることや、目録作成のポリシーや手順を変更したことなども指摘されている(30)
また、英国のハダースフィールド大学のストーン(Graham Stone)氏は、Summon導入についての報告の中で、その導入が、長年の目録業務における矛盾点を浮き彫りにしたと述べる。例として、MARC21のSummonへのアップロードにおいて、楽譜やDVDの書誌表示に問題が生じることが多かったこと、MARCヘッダーのエラーを修正したことなどが報告されている(31) (32)。
4.2 コンテンツ管理
先のグランドバレー州立大学の例では、WSDの導入が、アグリゲータ系の総合的データベースの利用を著しく減少させた。この点について、同大学のウェイ氏は、WSDに収録されているメタデータの範囲と規模が個々のデータベースを凌駕し、これらデータベースと比して、より多くの全文情報へのアクセスを提供していることに原因を求めている。その上で「専門の分野に特化し、精度の高いインデックスを持つデータベースは今後も情報検索の過程で主要な役割を果たすだろうが、単にインデックスの規模から価値があるとされるようなサブジェクトデータベースについては、重要性が維持されるか疑問である」と指摘している(33)。
一方、ヴォーン(Jason Vaughan)氏は、WSDの普及にともない、図書館のデータベースの打ち切りが発生する可能性を指摘した上で、「図書館は現行の契約を削減し、出費を抑えることができるかもしれない」と述べている(34)。今後WSDの導入館において、購読コンテンツの再編が進むことは想像に難くない。
4.3 支払管理
Serials Solutions社の共同設立者の一人であったマクラッケン(Peter McCracken)氏は、WSDの機能強化の一環としてパーユースプライシング(Per Use Pricing)への対応に言及し(35)、コンテンツマネジメントに関するWSDの新しい役割として、支払管理を提唱している(36)。すなわち、図書館は(1)利用の少ないデータベースについて、無制限のアクセス契約の代わりに、実際に利用したコンテンツのみの代金を支払うように契約形態を変更する、(2)利用の少ないデータベースへのアクセスは、WSDを経由してのみ行えるようにし、利用状況を把握する、(3)利用状況に基いて算出されるコンテンツ代金に、少額のサービス手数料を上乗せした金額をWSDベンダに支払う、(4)コンテンツ代金は、WSDベンダからデータベースベンダに支払わせる、というものである。
この方式は、いわゆるPOD(Purchase on Demand)の一形態とみなすことができる。英国のJISC(Joint Information Systems Committee)のプロジェクト報告書は、マクラッケン氏のこのようなアプローチについて、PDA(Patron Driven Acquisition)による電子書籍購入に効果的であるとの見解を示している(37)。
5. 標準化とステークホルダへの影響
WSDに起因する購読コンテンツの再編は、ステークホルダのうち、データベース系のコンテンツベンダに対してマイナスの影響を与えうる。この点に代表されるようなベンダの懸念は、全米高度情報サービス連合(National Federation of Advanced Information Services)においても取り上げられ、2012年1月にステークホルダ間での標準的ガイドラインのドラフトが公開されるに至った(E1266参照)(38)。一方システム面に目を向ければ、米国情報標準化機構(National Information Standards Organization)は、WSDの普及に押される形で、2011年11月にOpen Discovery Initiativeを発表し、WSDの規格的な標準化を目指すワーキンググループを立ち上げている(39)。
ステークホルダにおけるWSDの影響の見通しは様々であり、出版社やコンテンツベンダにとっては、グローバルな販路の開拓といったプラスの側面も存在すると指摘される(40)。またWSDによる支払管理等が実現されれば、「(図書館)予算の削減により製品を図書館に納められなくなっている小さなベンダに利点がある」とマクラッケン氏は述べている(41)。
6. おわりに
WSDが図書館やステークホルダに与えた影響は、サービスから目録、システムの概念に至るまで、広範囲に及ぶ。実のところ、WSDの実体は図書館自らがカスタマイズする巨大な二次情報データベースに過ぎない。とはいえ、影響は実体をはるかに凌駕する。WSDにどう対応し発展させていくのか、今後、図書館やステークホルダの持つ力量が問われるのではないだろうか。
(1) “WorldCat Local”. OCLC.
http://www.oclc.org/worldcatlocal/, (accessed 2012-05-05).
(2) “The Summon Service”. Serials Solutions.
http://www.serialssolutions.com/en/services/summon/, (accessed 2012-05-05).
(3) “EBSCO Discovery Service”. EBSCO Publishing.
http://www.ebscohost.com/discovery/eds-about/, (accessed 2012-05-05).
(4) “Primo Central Index”. Ex Liblis.
http://www.exlibrisgroup.com/category/PrimoCentral/, (accessed 2012-05-05).
(5) Luther, Judy et al. The Next Generation of Discovery. Library Journal. 2011, 136(5), p. 66.
http://www.libraryjournal.com/lj/ljinprint/currentissue/889250-403/the_next_generation_of_discovery.html.csp, (accessed 2012-05-05).
(6) “Encore Synergy”. Encore.
http://encoreforlibraries.com/products/#es, (accessed 2012-05-05).
(7) なお“BIG4”にEncore Synergyを加え“BIG5”と呼称する場合もある。
Vaughan, Jason et al. “Evaluating and Implementing Web Scale Discovery Services in Your Library”. Scribd. 2011-07-13, 20.
http://www.scribd.com/doc/59958617/Evaluating-and-Implementing-Web-Scale-Discovery-Services-Part-1, (accessed 2011-12-20).
(8) Brubaker, Noah et al. Shapes in the Cloud: Finding the Right Discovery Layer. Online. 2011, 35(2), p. 20-26.
(9) Breeding, Marshall. Access Articles through Encore Synergy. Smart Libraries Newsletter. 2010, 30(6), p. 2-4.
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=16251, (accessed 2012-04-11).
(10) 商用データベース等のデータについて、事前に取得してのインデキシングは行なわない。検索時にはXMLを利用した、リアルタイムでの同期を行う。
Breeding, Marshall. “Encore Synergy Launched for Article Discovery: A New Search Model”. Information Today. 2010-05-03.
http://newsbreaks.infotoday.com/NewsBreaks/Encore-Synergy-Launched-for-Article-DiscoveryA-New-Search-Model-66962.asp, (accessed 2012-02-23).
(11) Silton, Kate et al. Reports of Conferences, Institutes, and Seminars. Serials Review. 2011, 37 (3), p. 222-225.
(12) Hoeppner, Athena. The ins and outs of evaluating web-scale discovery services: librarians around the world are trying to learn what WSD services are and how they work. Computers in Libraries. 2012, 32(3), p. 6-10, 38-40.
(13) Dahl, Mark. “Summon ‘web scale’? I don’t think so”. synthesize-specialize-mobilize. 2009-09-23.
http://synthesize-specialize-mobilize.blogspot.com/2009/09/summon-web-scale-i-dont-think-so.html, (accessed 2012-02-23).
(14) Rowe, Ronda. “WorldCat@UT : Implementing WorldCat Local”. Slideshare. 2010-11-03.
http://www.slideshare.net/CharlestonConference/worldcat-at-ut-by-ronda-rowe-university-of-texas-at-austin, (accessed 2012-02-23).
(15) “Libraries at Webscale”. OCLC.
http://www.oclc.org/reports/webscale/default.htm, (accessed 2011-02-20).
(16) Breeding, Marshall. Library Web-Scale. Computers in Libraries. 2012, 32(1), p. 19-21.
(17) 図書館と「ローカル」、「リージョナル」、「グローバル」の関係については下記を参照。
“Libraries at Webscale”. OCLC.
http://www.oclc.org/reports/webscale/default.htm, (accessed 2011-02-20).
(18) Dempsey, Lorcan. “Sourcing and scaling”. Lorcan Dempsey’s Weblog. 2010-02-21.
http://orweblog.oclc.org/archives/002058.html, (accessed 2012-03-22).
(19) Hoeppner, Athena. The ins and outs of evaluating web-scale discovery services: librarians around the world are trying to learn what WSD services are and how they work. Computers in Libraries. 2012, 32(3), p. 6-10, 38-40.
(20) Way, Doug. The Impact of Web-scale Discovery on the Use of a Library Collection. Serials Review. 2010. 36(4), p. 214-220.
(21) ハーベストできないデータベースのコンテンツであっても、検索結果からの誘導が可能となる。
飯野勝則. 佛教大学図書館におけるSummonの導入: ディスカバリーサービスとシステム連携. 情報の科学と技術. 2011, 61(9), p. 355-360.
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008723196, (参照 2012-05-18).
(22) データベースの人気如何にかかわらず、Summonを通して、利用者の目に触れるようになったことで、高い伸び率となったと考えられる。
“University of Houston’s adoption of the Summon service drives collection usage”. Serials Solutions.
http://www.serialssolutions.com/assets/resources/Case_Study_University_of_Houston.pdf, (accessed 2011-12-15).
(23) “E. H. Butler Library Annual Report”. E. H. Butler Library.
http://library.buffalostate.edu/about/annual_2010-2011.php, (accessed 2011-12-19).
(24) Greiner, Tony. “How does switching to a Discovery Tool affect circulation?”. American Library Association.
https://www.ala.org/ala/mgrps/divs/acrl/events/national/2011/papers/how_does_switching.pdf, (accessed 2011-12-15).
(25) Anderson Rick. Print on the Margins. Library Journal. 2011, 136(11), p. 38-39.
http://www.libraryjournal.com/lj/home/890835-264/print_on_the_margins_circulation.html.csp, (accessed 2012-05-15).
(26) NGCについては、「図書の貸出件数は増加しなかったが、貸出件数の急落を未然に防いだ」との「肯定的評価」も報告される。
Nagy, Andrew. The Impact of the Next-Generation Catalog. Library Technology Reports. 2011, 47(7), p. 18-20.
(27) ILL以外にコンソーシアム参加館との間の現物借用も増加。文献複写の統計は未記載だが、リード大学は現物借用申込が17%増加。
Greiner, Tony. “How does switching to a Discovery Tool affect circulation?”. American Library Association.
https://www.ala.org/ala/mgrps/divs/acrl/events/national/2011/papers/how_does_switching.pdf, (accessed 2011-12-15).
(28) Deardorff, Thomas et al. WorldCat Local implementation : the impact on interlibrary loan. Interlending & Document Supply. 2009, 37(4), p. 177-180.
(29) Greiner, Tony. “How does switching to a Discovery Tool affect circulation?”. American Library Association.
https://www.ala.org/ala/mgrps/divs/acrl/events/national/2011/papers/how_does_switching.pdf, (accessed 2011-12-15).
(30) Zhu, Lihong. The role of the Cataloging Department in the implementation of OCLC WorldCat Local. Library Collections, Acquisitions, and Technical Services. 2010, 34(4), p. 123-129.
(31) Stone, Graham. Searching Life, the Universe and Everything? The Implementation of Summon at the University of Huddersfield. Liber Quarterly. 2010, 20(1), p. 25-51.
(32) NGC(WorldCat Localを含む)の導入について、類似する報告がなされている。
Wynne, Susan C. et al. The Effect of Next-Generation Catalogs on Catalogers and Cataloging Functions in Academic Libraries. Cataloging & Classification Quarterly. 2011, 49(3), p. 179-207.
(33) Way, Doug. The Impact of Web-scale Discovery on the Use of a Library Collection. Serials Review. 2010, 36(4), p. 214-220.
(34) A. Freeman, Daniel. “Jason Vaughan Discusses Web Scale Discovery Systems”. ALA TechSource. 2011-02-04,
http://www.alatechsource.org/blog/2011/02/jason-vaughan-discusses-web-scale-discovery-systems.html, (accessed 2012-02-20).
(35) McCracken, Peter. A Proposal to Improve and Expand Access to Electronic Resources through Per-Use Pricing. Against the Grain. 2011, 23(5), p. 16-21.
(36) McCracken, Peter. À la Carte, not Buffet: A New Vision for E-Resources. Library Journal. 2011, 136(9), p. 106.
http://www.libraryjournal.com/lj/reviews/reference/890131-283/%C3%A0_la_carte_not_buffet.html.csp, (accessed 2012-05-10).
(37) “Patron Driven Acquisitions (PDA) and the role of metadata in the discovery, selection and acquisition of ebooks”. EBmotMet. 2011-12.
http://ebmotmet.wikispaces.com/file/view/Role_of_metadata_PDA_ReportforJISC_final_December2011.pdf, (accessed 2012-02-20).
(38) “Code of Practice: Discovery Services. draft”. NFAIS. 2012-01-30.
http://info.nfais.org/info/codedraft1312012.pdf, (accessed 2012-02-27).
(39) “NISO Launches New Open Discovery Initiative to Develop Standards and Recommended Practices for Library Discovery Services Based on Indexed Search”. NISO. 2011-10-25.
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=21d5364c586575fd5d4dd408f17c5dc062b1ef5f, (accessed 2011-12-19).
(40) “The Benefits of OCLC’s Platform Strategy for Publishers and Content Providers”. OCLC.
http://www.oclc.org/services/brochures/214567bUSF_Publisher_Benefits_of_Platform_Strategy.pdf, (accessed 2012-02-20).
(41) McCracken, Peter. À la Carte, not Buffet: A New Vision for E-Resources. Library Journal. 2011, 136(9), p. 106.
http://www.libraryjournal.com/lj/reviews/reference/890131-283/%C3%A0_la_carte_not_buffet.html.csp, (accessed 2012-05-10).
[受理:2012-05-18]
飯野勝則. ウェブスケールディスカバリの衝撃. カレントアウェアネス. 2012, (312), CA1772, p. 18-22.
http://current.ndl.go.jp/ca1772