カレントアウェアネス-E
試行版 2002.09.18
S002
オハイオ州の図書館 館種を超えてオンライン情報資源の共同購入を開始
米国オハイオ州で,州内の各種図書館が共同でオンライン情報資源を購入し提供する試みが開始された。提供するのは,EBSCO Publishing ( http://www.epnet.com/ ) の22のデータベースで,そこから3,000以上の電子ジャーナルを含む約6,000タイトルの資料が利用できる。これらの資料は全文閲覧も可能である。この試みにより,オハイオ州の全市民は,州立図書館,公共図書館,学校図書館,大学図書館などを通して,高価なオンライン情報資源にアクセスできることとなった。
この試みは「SCEIC (Statewide Core Electronic Information Collection)」プログラムの一環である。SCEICは,オハイオ州立図書館と同州の3つの図書館ネットワーク(学校図書館のネットワーク「INFOhio」,大学図書館のプログラム「OhioLINK ( CA1165 参照)」,公共図書館のネットワーク「OPLIN ( CA1234 参照)」)が今年8月に開始した共同事業で,オハイオ州民への質の高い情報アクセスの提供を目的としている。オンライン情報資源の購入には,州から資金250万ドルが当てられた。これらのオンライン情報資源の購入を各図書館が個別に行った場合,その料金総額は1800万ドルを超えると試算されているため,共同購入のコスト的利点は非常に大きいといえる。
Ref:
http://www.infohio.org/ER/SCEIC/Updates/20020827.htm
http://www.state.oh.us/gov/releases/082602infohio.htm