群馬県、「県有施設のあり方見直し最終報告」を公表:群馬県立図書館も検討対象

群馬県のウェブサイト上で、「県有施設のあり方見直し最終報告」(2021年3月25日付)が公開されています。

群馬県では、県有施設91施設のうち、次の視点により見直し対象とする10施設を選定し、あり方見直しの検討を実施しました。その中には群馬県立図書館も含まれています。

・県の支出超過が大きいもの
・近い将来に多額の改修費が見込まれるもの
・他県の見直し事例などから民間活力の活用等が見込まれるもの
・利用者数が低迷しているもの

群馬県立図書館に関する検討結果では、施設の今後のあり方に関し「県有施設としての必要性」「見直しの方向性」が示されています。「県有施設としての必要性」では、「必要な施設であるが、市立図書館とのサービスの重複は解消すべき」と指摘しています。

また、「見直しの方向性」には、「前橋市と連携し、市立図書館とのサービス重複の解消に向けた具体的な取組を進める」とあります。さらに、老朽化した前橋市立図書館の整備が課題となっていることに触れ、「高知県や長崎県での事例のように、市立図書館との合築による整備についても検討する」としています。

県有施設のあり方見直し最終報告(群馬県)
https://www.pref.gunma.jp/07/a07g_00070.html

県有施設のあり方見直し最終報告の概要 [PDF:568KB]
https://www.pref.gunma.jp/contents/100194115.pdf

県有施設のあり方見直し最終報告 [PDF:1.15MB]
https://www.pref.gunma.jp/contents/100194116.pdf

参考:
新潟県、2021年1月に開催された「県有施設管理等検討委員会」の議事録を公開:図書館・博物館・文書館を含む県有施設の効果的・効率的な管理運営手法等を検討
Posted 2021年3月8日
https://current.ndl.go.jp/node/43481

CA1932 – オーテピア高知図書館:県と市の合築による一体型図書館 / 小泉公乃
カレントアウェアネス No.337 2018年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1932

E2231 – ミライon図書館(長崎県)のオープンについて
カレントアウェアネス-E No.386 2020.02.27
https://current.ndl.go.jp/e2231