音声・動画デジタル化における品質管理:NYPLの事例(記事紹介)
米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、NYPLウェブサイト上に掲載された2020年6月8日付けのブログ記事において、NYPLでの音声・動画デジタル化における品質管理について紹介しています。
NYPLのデジタル研究部門に属する、デジタルコレクションサービスの音声・動画保存ユニットがNYPLの視聴覚研究コレクション(audiovisual research collections)の物理的な保存とデジタル化を担当しており、内製あるいは外部委託により行われるデジタル化の監督作業を行っています。
記事によれば、品質管理プロセスでは成果物の100%に対し自動チェックを、約10%から15%に対しマニュアルチェックを実施しています。具体的なチェックポイントの例として、ファイルの技術仕様、ファイルの同一性、ディレクトリ構造及びファイル名の正確性など計8点を示しているほか、使用しているオープンソースのツールも紹介しています。
Spotlight on Audio and Moving Image Quality Control(NYPL, 2020/6/8)
https://www.nypl.org/blog/2020/06/08/audio-and-moving-image-quality-control
参考:
Internet Archive(IA)はどのようにLPレコードをデジタル化しているのか(記事紹介)
Posted 2019年11月15日
https://current.ndl.go.jp/node/39520
E2057 - 「国立国会図書館資料デジタル化の手引 録音資料編」を公開
カレントアウェアネス-E No.354 2018.09.13
https://current.ndl.go.jp/e2057
- 参照(837)
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