2020年6月29日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像がマスクを着用したことを発表しました。新型コロナウイルス感染症拡大への対抗のため安全を確保し専門家のガイドラインへ従う意識を、ニューヨーク市民に対して促すことが目的です。
2体のライオン像が着用するマスクは、幅3フィート・高さ2フィートの専用に仕立てられたものです。NYPLはプレスリリースの中で、過去にライオン像は毎年12月には花冠をつけ、1995年には開館100周年を祝してシルクハットを着用し、2000年のMLBワールドシリーズでニューヨーク・メッツとニューヨーク・ヤンキースが対戦した「サブウェイ・シリーズ」では野球帽を被ったことがあるものの、マスクを着用することは初めてであると紹介しています。また、2体のライオン像はお互いに6フィート以上の距離を保っており、市民に手本を示すものである、としています。
NYPLは2020年7月13日から一部の分館でサービスを再開する予定ですが、入館するためにはマスク着用が必須となります。
The New York Public Library’s Beloved Lions, Patience and Fortitude, Wear Masks to Remind New Yorkers to Stay Safe(NYPL,2020/6/29)
https://www.nypl.org/press/press-release/june-29-2020/new-york-public-librarys-beloved-lions-patience-and-fortitude-wear
関連:
NYPL Updates: Coronavirus (COVID-19) Information(NYPL)
https://www.nypl.org/about/coronavirus
参考:
米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、ニューヨークの生徒に対しオンラインの宿題支援サービスを無料で提供
Posted 2020年4月2日
https://current.ndl.go.jp/node/40696
米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新型コロナウイルス流行以前のニューヨークの街の音を収録したアルバム“Missing Sounds of New York”の提供を開始
Posted 2020年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/40894
米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)のマークス館長、新型コロナウイルス感染症拡大下における図書館のデジタルサービス拡充の必要性をNew York Times紙上で主張
Posted 2020年6月8日
https://current.ndl.go.jp/node/41159
CA1968 – 映画評『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』 / 江上敏哲, 谷口正樹, 門林岳史
カレントアウェアネス No.343 2020年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1968