2019年8月12日、ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のスティーブン・A・シュワルツマン・ビルディングの前に設置されており、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像を修繕することを発表しました。修繕期間は2019年9月2日週から9週間であり、修繕費用の25万ドルはニューヨーク生命財団(New York Life Foundation)による助成金及び個人からの寄付金で賄われます。
2体のライオン像は1911年に設置され、ニューヨークが世界恐慌の影響下にあった1930年代に、ニューヨーカーが厳しい状況を耐え抜くためには忍耐と不屈の精神が必要だと考えた当時のニューヨーク市長フィオレロ・ラガーディア(Fiorello LaGuardia)により、それぞれPatience(忍耐)、Fortitude(不屈の精神)と名付けられました。
多孔質のピンク大理石で造られており、雪、雨、風、排気ガス等によるダメージを受けるため、定期的な修繕が行われています。修繕は7年から10年に1度の頻度で行われており、前回は2011年、前々回は2004年に行われました。今回の修繕では、ひび割れへのグラウトの充填、レーザーによる洗浄、以前の修繕箇所の補強等が実施され、作業の間、ライオン像は合板で覆われるとあります。
The New York Public Library’s Iconic Lions—Patience and Fortitude—To Be Restored(NYPL, 2019/8/12)
https://www.nypl.org/press/press-release/august-12-2019/new-york-public-librarys-iconic-lions-patience-and-fortitude-be
関連:
The Library Lions(NYPL)
https://www.nypl.org/help/about-nypl/library-lions
参考:
ニューヨーク公共図書館のRiverdale分館、うたた寝をするライオンに命名、”River”と”Dale”
Posted 2013年4月18日
http://current.ndl.go.jp/node/23367
ニューヨーク公共図書館(NYPL)の「ライオン」はもうすぐ100歳
Posted 2011年4月22日
http://current.ndl.go.jp/node/18060