イスラエル国立図書館、カフカの手稿類の入手を発表:デジタル化して公開予定

2019年8月7日、イスラエル国立図書館は、ユダヤ人作家フランツ・カフカの手稿類を新たに入手したことを発表しました。

このたび入手された資料は、カフカの親友で彼の死後にその遺稿を出版したマックス・ブロート氏の資産の一部であり、スイスの保管庫に保存されていたものです。カフカの作品『田舎の婚礼準備』の3種類の草稿や、カフカがヘブライ語の学習に使用したノート、ブロート氏ほかの友人との間の書簡、スケッチ、旅行記等が含まれます。

同館は、2008年から2016年までの一連の訴訟によりこれら手稿類の所有権を得て、これまでにイスラエル及びドイツに所在していた資料を入手しており、このたび最後の資料群がスイスから入手されたと報じられています。

手稿類は、現在同館での目録作成が進んでおり、今後デジタル化が行われた上で公開される予定です。

Kafka’s Rare Manuscripts: From the Vault in Switzerland to the Library in Jerusalem(イスラエル国立図書館, 2019/8/7)
https://blog.nli.org.il/en/kafkas-rare-manuscripts/

Israel’s national library to share reunited Kafka archive online(Reuters, 2019/8/7)
https://www.reuters.com/article/us-israel-kafka/israels-national-library-to-share-reunited-kafka-archive-online-idUSKCN1UX1BF

参考:
イスラエル国立図書館所蔵のアイザック・ニュートンの神学に関する手稿類が「世界記憶遺産」に
Posted 2016年2月15日
http://current.ndl.go.jp/node/30732

※本文を一部修正しました。(2019/8/14)