米国の学校図書館における電子書籍の利用調査(文献紹介)

Follett社がスポンサーとなり、“Library Journal”および“School Library Journal”によって実施された、米国の学校図書館における電子書籍の利用調査の報告書が公開されています。2013年4月5日から2013年6月30日まで、米国1,271の学校図書館を対象に行われた調査をまとめたものとのことです。サマリーによると、主な調査結果は以下の通りです。

・56%のライブラリー・メディアセンターで電子書籍を生徒や教員に提供している。
・電子書籍のコレクションの平均タイトル数は、136タイトルで、少しずつ増加しており、2010年からは325%の増加となる。
・電子書籍コレクションの57%のタイトルはノンフィクションで、43%がフィクションであった。
・2012年から2013年の学年度で、平均1,114ドルが電子書籍に使用された。
・紙媒体と電子書籍の両方で同じタイトルを購入するのは一般的ではなく、電子書籍と同じタイトルの紙媒体を常に購入するのは6%にとどまった。
・学生が学校の電子書籍コレクションにアクセスする端末としては、学校のデスクトップコンピュータが76%、学校のノートパソコンが48%、インタラクティブホワイトボードが41%、生徒の所有する端末が57%(タブレット端末が39%、専用の電子書籍リーダーが30%、スマートフォンが23%)である。

報告書は無料ですが、ダウンロードにあたっては登録が必要になります。

SLJ Survey: Ebook Usage in School Libraries Expected to Rise Incrementally(The Digital Shift, 2014/1/14)
http://www.thedigitalshift.com/2014/01/k-12/slj-survey-ebook-usage-school-libraries-seen-rising-slowly/

Ebook Usage in U.S. School (K-12) Libraries
http://www.thedigitalshift.com/research/ebook-usage-u-s-school-k-12-libraries-2013-report/