第21回中国国民読書調査の結果が発表される

2024年4月23日、中国・国家新聞出版署が、同日に発表された第21回中国国民読書調査の結果をウェブサイト上で公開しました。

中国国民読書調査は、同署が監督する中国新聞出版研究院により1999年から実施されています。調査方式はオンライン調査と電話調査の併用で、2023年10月から2024年2月にかけて、173の都市を対象としたサンプル調査が行われました。

調査結果は2023年における読書状況を報告するものとなっています。主な結果は以下のとおりです。

・ 総合読書率(図書、新聞、雑誌及び電子出版物を含む全媒体が対象)は81.9%で、昨年比で0.1ポイント上昇した。一人当たりの図書(紙媒体)の読書量は4.75冊、図書(電子媒体)は3.40冊であった。
・ デジタル読書が浸透しつつあり、成人の78.3%がスマートフォンで読書している。また、成人の36.3%が聴く読書をしたことがあると回答した。
・ 1日の平均読書時間は図書(紙媒体)が23.38分、図書(電子媒体)が10.33分であった。一方、スマートフォンの平均利用時間は106.52分、インターネットの平均利用時間は65.14分であった。

第二十一次全国国民阅读调查成果发布(国家新闻出版署, 2024/4/23)
https://www.nppa.gov.cn/xxfb/ywdt/202404/t20240424_844803.html

第21次全国国民阅读调查结果发布(新华网, 2024/4/23)
http://www.xinhuanet.com/20240423/39f0dceea92a41a5b78275c52e9567fa/c.html

参考:
第18回中国国民読書調査の結果が公表される [2021年05月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/43993

E2323 – 諸外国における読書習慣調査と読書推進活動
カレントアウェアネス-E No.402 2020.11.12
https://current.ndl.go.jp/e2323

CA1704 – 中国の読書推進運動―知識基盤の向上をめざして― / 篠田麻美
カレントアウェアネス No.303 2010年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1704