E972 - NDL,PORTAをリニューアルし,サービスも拡充

カレントアウェアネス-E

No.157 2009.09.02

 

 E972

NDL,PORTAをリニューアルし,サービスも拡充

 

 国立国会図書館(NDL)は,2009年7月7日に国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(PORTA;E706参照)をリニューアル公開した。また8月12日には,CiNii,JAIROといった検索先を新たに追加し,8月19日に携帯端末用サイトの試験公開も開始した。

 リニューアル前のPORTAには「検索速度が遅い」,「一次情報(資料本文が見られるもの)が検索結果の上位に表示されない」,「ブックマーク機能があまり使われていない」といった機能面の問題と,「検索対象が少ない」という課題があった。

 機能面の問題に対しては,リニューアルで主に検索機能,ブックマーク機能,外部提供インタフェースの改善を行った。検索機能では,検索速度の改善に加え,(1) 資料の「入手しやすさ」を評価し,それによって検索結果をソートして表示する,(2) 検索結果をファセット方式で簡単に絞り込めるようにする,(3) タイトル部分をクリックすることで検索対象アーカイブへ遷移するなどといった変更を行い,一次情報へより簡単にアクセスできるようにした。ブックマーク機能については,これまで登録者のみに限られていたPORTA内のブックマークの共有範囲を,全ての利用者にまで拡大したほか,はてなブックマークなどの外部のソーシャルブックマークにも簡単に登録できるようにした。外部提供インタフェース(CA1677参照)ではSRU(CA1596参照)を新たに追加した。これに加え,試験公開した携帯端末用サイトで,携帯電話やPDA等からPORTAの簡易検索サービスを利用できるようにし,更なる利用機会の拡大も図っている。

 また,検索対象については,国立情報学研究所(NII)との連携により,論文情報ナビゲータCiNiiと学術機関リポジトリポータルJAIROを追加した。これにより,今日的なトピックの検索が強化され,電子化された貴重書と,その貴重書について考察した論文とを併せて検索するような,分野横断的な検索が充実した。2008年4月から2009年8月末までの間で,上記を含め20のデジタルアーカイブを検索対象に追加し,合計45のデジタルアーカイブ,約1,640万件のデータが検索可能となっている。

 この他,さらなる利便性の向上のために,科学技術振興機構(JST)のJ-STAGE(CA1667参照),Journal@rchive(E467参照),人間文化研究機構の研究資源共有化システムなどについても検索対象に追加する準備を進めている。

(関西館電子図書館課)

Ref:
http://porta.ndl.go.jp/
http://ci.nii.ac.jp/
http://jairo.nii.ac.jp/
CA1596 
CA1667
CA1677
E467
E706