カレントアウェアネス-E
No.80 2006.04.05
E467
JST,Journal@rchiveを一般公開]
科学技術振興機構(JST)は3月27日,日本の学術雑誌を創刊号に遡ってデジタル化したアーカイブ「Journal@rchive」を一般公開した。
JSTは平成11年度から,学術雑誌や予稿集などをデジタル化して提供する科学技術情報発信・流通総合システム「J-STAGE」を公開しているが,バックナンバーは古いものでも1990年代からに留まっており,遡及しての提供が望まれていた。そこで新たに電子アーカイブ事業を立ち上げ,選定された学術雑誌を創刊号からデジタル化するとともに,J-STAGEの技術基盤を活用した「Journal@rchive」サイトで提供することとなった。
平成17年度にデジタル化されたのは1880年刊行の『東京化學會誌』など,理学,医学・薬学から人文社会科学までの各分野の学術雑誌74誌であり,3月27日にはこのうちの52誌が公開された。今後も,1時間に1,200ページをスキャンできるスキャニングロボットを導入するなどして,提供対象誌のさらなる拡大が予定されている。
なおJSTは4月1日から,国内外の情報分野の最新動向を提供する月刊誌『情報管理』も一般公開した。情報提供事業のいっそうの充実が期待される。
Ref:
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/top_ja.php
http://www.jst.go.jp/pr/info/info271/index.html
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/03/24/11373.html
http://johokanri.jp/