カレントアウェアネス-E
No.47 2004.11.04
E259
米国におけるインターネット利用の現状
米国でインターネットが広く一般に提供されるようになって約10年になるが,その間にどのような変化があったのであろうか。南カリフォルニア大学アネンバーグ校デジタル未来センターは,この10年間のインターネット利用の傾向を4年にわたり継続的に調査しており,9月23日,4年目の報告書『10年間に10の傾向(Ten Years, Ten Trends)』を発表した。
報告書によると,この10年で見られた傾向には,例えば以下のようなものがある。
- 米国におけるデジタル・デバイドは,インターネットへのアクセス確保という点では縮小しつつあるが,ブロードバンド環境の有無など,新たな格差が生じている。
- インターネットは,情報収集や調べ物をする際の第一の手段となっている。
- インターネットの利用頻度にかかわらず,人々は個人情報の漏洩などに不安を持っている。その一方で,オンラインで買い物をする際にこの点を気にかける人の割合は減少しつつある。
- インターネットで入手できる情報の信用度が落ちてきている。また,多くの利用者は既成メディアや政府の情報は信用するものの,個人が発信する情報はあまり信用していない。
Ref:
http://www.libraryjournal.com/article/CA458074
http://www.digitalcenter.org/downloads/DigitalFutureReport-Year4-2004.pdf
http://www.digitalcenter.org/pages/news_content.asp?intGlobalId=125&intTypeId=1