ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団がコンピュータとインターネットを無料で提供し、人々と情報をつなぐ活動をしている図書館・団体等を表彰する「学習へのアクセス賞(Access to Learning Award)」の2008年受賞者が、2008年8月13日、国際図書館連盟(IFLA)ケベック大会で発表されました。
受賞したのは、メキシコ・ベラクルス州教育庁が運営するVasconcelosプログラムで、これは、州内全域に、ノートパソコン、サーバ、インターネットにアクセスするための衛星通信受信設備、プロジェクターなどを備えたバスを走らせ、特に貧困地域の人々にIT利用機会を提供するとともに、ITスキルの研修を行うというものです。同プログラムには賞金100万ドルが贈られます。
なお今年は、ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏の父ゲイツ(William H. Gates)氏が、IFLA大会会場で自ら授賞したそうです。
(※記事掲載当初は「ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が授賞」としていましたが、父ゲイツ氏の誤りでした。お詫びして訂正いたします。(8/15))
Increasing Access and Opportunity in Rural Mexico
http://www.gatesfoundation.org/GlobalDevelopment/GlobalLibraries/AccessLearningAward/2008Award/default.htm
Mexico Wins $1-Million Gates Access Award – American Libraries online
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2008/august2008/gatesaccess2008.cfm
参考:
E691 – ゲイツ財団の学習へのアクセス賞,2007年は豪の図書館が受賞
http://current.ndl.go.jp/e691
E559 – 【連載】アジア・オセアニアの図書館事情:(8)ネパール
http://current.ndl.go.jp/e559
E374 – ゲイツ財団,2005年は「ボート図書館」に授賞
http://current.ndl.go.jp/e374