FBI、炭疽菌事件の調査に関連し、公共図書館のPCを入手

2001年に米国で発生した、炭疽(たんそ)菌入りの封書が議員事務所などへ送付され、5人が死亡するという事件に関連し、連邦捜査局(FBI)は、裁判所の命令を受け、事件に深く関わっている疑いのある科学者が利用した、フレデリック郡公共図書館(米国メリーランド州)のパソコンの解析調査を開始しました。パソコンは図書館側から、自発的にFBIに提出されたとういうことです。なお、この科学者は2008年7月29日に自ら命を絶っています。FBIによる今回の調査も、自殺の手がかりを探ることなどを目的としています。この出来事は、一般紙だけでなく、米国図書館協会(ALA)のニュースやLibrary Journalでも興味を持って取り上げられています。

Judge Says F.B.I. Can Examine Library Computers That Scientist Used Last Month
– New York Times 2008/8/7付けの記事
http://www.nytimes.com/2008/08/08/washington/08anthrax.html

FBI Ties Seized Library Computers to Anthrax Case
– ALA 2008/8/8付けのニュース
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2008/august2008/fbigetscourtorder.cfm

FBI Serves Warrant After Frederick County PL Surrenders PCs in Anthrax Case
– Library Journal 2008/8/8付けの記事
http://www.libraryjournal.com/article/CA6585613.html

参考:
警察による令状なしの利用記録開示要求を拒んだ図書館、ネット上で「炎上」(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/8458