LC「書誌コントロールの将来」プレゼンテーションが行われる

米国議会図書館(LC)「書誌コントロールの将来」ワーキンググループによる報告書素案のプレゼンテーションが、11月13日に実施されました。素案そのものは、11月30日までに公表されるとのことで、11月15日の時点で、「書誌コントロールの将来」ワーキンググループのウェブサイトにも、アップロードされていません。また、プレゼンテーションの模様を見ることができなくなるトラブルが一部で発生したということで、LCのウェブキャストを公開するサイトで、プレゼンテーションが公開されています。
ブログ“Cataloging Future”によると、ワーキンググループの推奨事項は以下の通りです。

・出版社から提供されたメタデータを利用して、CIP作業の過程をできるだけ自動化する、できる限り手作業を減らす。
・データ共有に関するLCのモデルを再検討する。
・現在の経済モデルはLCに、書誌レコード作成に関するコストを取り戻す手段を与えていない。
・図書館コミュニティは、LCの書誌レコードに過度に依存している。
・目録作成の分担を広げる必要がある。
・公開し全国的データベースに対する貢献が必要である。
・共同目録プログラム“Program for Cooperative Cataloging”(PCC)への貢献者が少ない。
・PCC参加への障壁(トレーニングなど)に目を向ける必要がある。
・典拠コントロール(Authority control)は、一部でさほど重要ではないと考えられているが、実際にはより重要度が増している。

Draft Report: Future of Bibliographic Control
(LCが公開しているウェブキャスト)
http://www.loc.gov/today/cyberlc/feature_wdesc.php?rec=4180

Working Group on the Future of Bibliographic Control
http://www.loc.gov/bibliographic-future/

The webcast that wasn’t
(Cataloging Futures 2007年11月13日記事)
http://www.catalogingfutures.com/catalogingfutures/2007/11/the-webcast-tha.html

参考:
CA1617 (No.290) – 研究図書館目録の危機と将来像−3機関の報告書から− / 渡邊隆弘
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=1053

E634 (No.104) – LC,書誌コントロールの将来を議論するWG結成
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=651

LC「書誌コントロールの将来」報告書素案、11/13に公開
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=4427