イリノイ大学、「著者の権利」を全教員に広報

米イリノイ大学の研究・教育担当理事(Provost)が、学術研究成果の投稿・出版する際、「著者の権利」を留保する(著作権譲渡契約を結ばない)ことを促すメールを全教員に対して送信したとのことです。

「著者の権利」を留保するための契約書の雛形”ADDENDUM TO PUBLICATION AGREEMENTS FOR CIC AUTHORS”も提示されています。これは、シカゴ大学、イリノイ大学など五大湖沿岸の12大学のコンソーシアムCICが2006年11月に採択した声明”CIC PROVOSTS’STATEMENT ON PUBLISHING AGREEMENTS”によるものです。イリノイ大学では、この春、理事会でこのCIC声明を承認したとのことです。

研究成果の流通を促進し、研究者同士での共有や、リポジトリへの登録を促したいとProvostは述べています。

Provost’s Letter of Support for Retaining Publishing Rights
http://www.library.uiuc.edu/blog/scholcomm/archives/2007/07/provost_letter.html

参考:
「著者の権利」を留保するための契約書モデル・日本語版
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2780
シカゴ大学など12大学のコンソーシアム、Google Book Searchに参加
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=3612