米国学校図書館協会(AASL)のオンラインジャーナル“School Library Research”の第25号に、論文“The Personal Cost of Small Budgets & Underfunded Libraries: Out-of-Pocket Spending by School Librarians during COVID-19”が掲載されたと、2022年9月19日に発表されました。
米・セントラルミズーリ大学のJenna Kammer氏らによる共著であり、2020-2021年度に、新型コロナウイルス感染症やその他の要因により、学校図書館関連の物品を購入するために学校図書館員が行った金銭的な自己負担についての調査結果がまとめられています。
主な結果として、書籍・装飾品・事務用品・清掃用品等の購入に自費を用いるという回答が多かったこと、自費を用いる理由には、学生のニーズを満たすため、必要なものを迅速にかつ都合に合わせて購入するため、学校の予算を使うことが許可されていないものを入手するため、時間がかかる購入・補償の手続きを避けるためが挙げられたこと等が述べています。
New research examines school librarian out-of-pocket spending during COVID-19(ALA, 2022/9/19)
https://www.ala.org/news/member-news/2022/09/new-research-examines-school-librarian-out-pocket-spending-during-covid-19-0
参考:
米国学校図書館員協会(AASL)、コロナ禍での休校時の学校図書館の状況調査の最終調査の結果を公表:遠隔授業に移行するための教員の努力を支援し導くために学校図書館員は不可欠
Posted 2021年5月26日
https://current.ndl.go.jp/node/44069
米国学校図書館員協会(AASL)、新型コロナウイルス感染拡大下で新学年を迎える学校図書館の現状調査の結果を公表
Posted 2020年9月11日
https://current.ndl.go.jp/node/41986