北米の都市図書館協議会(ULC)、図書館のビジネス支援サービスの経済効果を測定するツールに関する報告書を公開

2022年9月23日、北米の都市図書館協議会(ULC)が、図書館のビジネス支援サービスの経済効果を測定するツール“Business Value Calculator”に関するレポートについての記事をウェブサイトに掲載しました。

同ツールは、ULCのメンバー向けのツールであり、公共図書館が提供するビジネス支援サービスが地域コミュニティにもたらす影響を測定・定量化・伝達するために開発され、2022年1月から提供が開始されました。

発表の中では、ツールを用いて米国とカナダの図書館30館の測定を行ったところ、地域ビジネスへのサービスを通して、年間2億ドル以上の価値をもたらしている計算となったことが述べられています。レポートでは、ツールの概要、測定結果、測定対象館の概要、ツール開発に関するこれまでの取組等がまとめられています。

ULC Libraries Calculate $200 Million in Business Value to Local Economy(ULC, 2022/9/23)
https://www.urbanlibraries.org/newsroom/ulc-libraries-calculate-200-million-in-business-value-to-local-economy

Business Value Calculator: Early Insights and Results [PDF:24ページ]
https://www.urbanlibraries.org/files/BVC-Early-Results-Report_2022_Final.pdf

参考:
米・フィラデルフィア公共図書館、リテラシー向上・労働力開発・中小企業振興等に与えた図書館の影響を調査した報告書を公開
Posted 2018年4月13日
https://current.ndl.go.jp/node/35845

E2413 – 公共図書館への投資が近隣の子どもにもたらす影響(米国)
カレントアウェアネス-E No.418 2021.08.19
https://current.ndl.go.jp/e2413

CA1627 – 動向レビュー:図書館のもたらす経済効果 / 池内淳
カレントアウェアネス No.291 2007年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1627