米国著作権局、現在の電子書籍の納本制度や最良版の規定に関する調査を実施中

2022年6月3日、米国著作権局が、現在の電子書籍の納本制度や最良版(best edition)の規定の評価に関する調査を実施することを発表しました。著作権局のウェブサイト上で7月18日まで意見募集が行われています。

調査の目的として、最良版の要件が著作権登録に及ぼす影響や、米国議会図書館(LC)の蔵書構築における電子書籍納本の役割の拡大等を検証すること、現在の制度が著作権登録者、登録システム、LCの蔵書構築能力に及ぼす影響を検討することが挙げられています。

Copyright Office Announces Study to Evaluate the Current Electronic Deposit and Best Edition Rules(Copyright Office, 2022/6/3)
https://www.copyright.gov/newsnet/2022/967.html

参考:
E2374 – 米国で電子書籍の法定納本が開始される
カレントアウェアネス-E No.411 2021.04.22
https://current.ndl.go.jp/e2374

E1032 – 米国でオンライン出版物の納本制度が開始される
カレントアウェアネス-E No.168 2010.03.24
http://current.ndl.go.jp/e1032

E1594 – 電子書籍を長期保存するために:論点整理
カレントアウェアネス-E No.264 2014.08.07
http://current.ndl.go.jp/e1594