2022年6月1日、カナダのバンクーバー公共図書館(VPL)が、同日から延滞料を廃止することを発表しました。
全てのVPLの資料について延滞料が撤廃され、既存の延滞金は自動的にアカウントから削除されるとあります。返却期限を過ぎた資料については、返却を促す通知(電話またはEメール)が届き、返却期限から23日以内に返却されない場合は、利用カード所有者のアカウントに紛失物料金が加算されますが、資料が返却されると、請求は取り消されるとあります。
延滞料の廃止は、VPLが取り組んでいるバンクーバー市における経済的負担軽減の一環であるとしています。
Overdue Fines? Not Anymore!(VPL,2022/6/1)
https://www.vpl.ca/library/news/2022/overdue-fines-not-anymore
参考:
LIS Newsが選ぶ2021年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)
Posted 2022年1月4日
https://current.ndl.go.jp/node/45423
米・ニューヨーク市の公共図書館3館、延滞料を廃止:低所得者層の資料アクセスを確保
Posted 2021年10月21日
https://current.ndl.go.jp/node/45030
献血をすれば延滞料を免除します:米・西フロリダ公共図書館の取組み
Posted 2016年6月23日
https://current.ndl.go.jp/node/31871
ロサンゼルス公共図書館、バレンタインデーにあわせて、延滞料免除プログラムを実施
Posted 2016年1月22日
https://current.ndl.go.jp/node/30510
E497 – 米国公共図書館の「延滞料」事情−「延滞料」を取る図書館と取るのをやめた図書館
カレントアウェアネス-E No.84 2006.06.07
https://current.ndl.go.jp/e497