2022年3月9日、カタール国立図書館は、同館の大量脱酸処理プラント稼働を記念するイベントを3月7日に実施したと発表しています。
発表によれば、中東地域初の大量脱酸処理プラントです。同館の“Director of Distinctive Collections”であるStephane J. Ipert氏のコメントも掲載されており、文書遺産の酸性化という保存上の課題に取り組む上での大きなブレイクスルーとなる旨が述べられています。
発表では、同館の保存・修復センターが、2015年にアラブ諸国・中東地域におけるIFLA/PACセンターに選ばれ、保存・修復作業の最新化への歩みを進めてきたことにも言及しています。
News(Qatar National Library)
https://www.qnl.qa/en/about/news
※2022年3月9日付けでニュース“Qatar National Library Inaugurates its First Mass Deacidification Plant in the Middle East”が掲載されています。
Qatar National Library Inaugurates its First Mass Deacidification Plant in the Middle East(Qatar National Library)
https://www.qnl.qa/en/about/news/qatar-national-library-inaugurates-its-first-mass-deacidification-plant-middle-east
参考:
韓国国立中央図書館、「脱酸処理支援事業」を開始
Posted 2017年11月6日
https://current.ndl.go.jp/node/34955
韓国国立中央図書館、大量脱酸処理室を開室
Posted 2016年12月26日
http://current.ndl.go.jp/node/33169
E1138 – 国立国会図書館における2009年度の大量脱酸性化処理試行結果
カレントアウェアネス-E No.186 2011.01.20
https://current.ndl.go.jp/e1138