2022年1月19日、欧州大学協会（EUA）が、欧州の大学における研究出版物のオープンアクセス（OA）に関するレポートを公開したことを発表しました。2021年7月に報告書が公開された、欧州の大学におけるオープンサイエンスについての調査のフォローアップであると述べられています。
報告書では、欧州の大学における、OA出版費用の把握状況および今後の計画、Plan Sへの対応状況、過去3年間のOAに関する取組、COVID-19のOAへの影響などがまとめられています。
結論部では推奨事項として、1）各機関がOA活動を把握するための条件整備に投資すること、2）研究者がPlan Sに準拠できるよう大学が支援すること、3）大学や研究者がOA出版に際して複数の方法を検討すること、等が述べられています。
A closer look at Open Access to research publications in European universities（EUA, 2022/1/19）
https://www.eua.eu/resources/publications/1002:a-closer-look-at-open-access-to-research-publications-in-european-universities.html
https://www.eua.eu/downloads/publications/open%20access%20follow-up%20report.pdf
※2つ目のリンクはレポートの本体[PDF：20ページ]です。
参考：
欧州大学協会（EUA）、欧州の大学の学術評価におけるオープンサイエンスの位置づけに関するレポートを公開
Posted 2021年12月21日
https://current.ndl.go.jp/node/45364
欧州大学協会（EUA）、欧州の大学におけるオープンサイエンスについての調査報告書を公開
Posted 2021年7月7日
https://current.ndl.go.jp/node/44361
CA1990 – 動向レビュー：プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響 / 船守美穂
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1990
