米国の2つの大学における図書館出版の実践と教訓(文献紹介)

2022年1月15日に公開された“Journal of Librarianship and Scholarly Communication”誌の10巻1号に、“Library Publishing Programs at Capacity: Addressing Issues of Sustainability and Scalability”が掲載されました。

著者は米・オハイオ州立大学のJohanna Meetz氏と米・サウスフロリダ大学のJason Boczar氏で、米・パシフィック大学とサウスフロリダ大学における図書館出版プログラムについて紹介しています。

職員数・配置による制限でプログラムを発展させることができなくなった際、どのような方向性やサービスの変更等があったかを論じています。教訓として、出版数の多さを重視する場合は編集や植字といった時間のかかる作業は避けること、サービスやワークフローを標準化すること、プログラムの事業計画書を作成し定期的に見直して目標が現実的かつ意欲的であるか確認すること、などを挙げています。

Meetz, J.; Boczar, J. “Library Publishing Programs at Capacity: Addressing Issues of Sustainability and Scalability”. Journal of Librarianship and Scholarly Communication. 2022, 10(1), eP12909.
https://doi.org/10.31274/jlsc.12909

参考:
「学術出版社としての大学図書館」に関する文献リストの第2版が公開される
Posted 2021年8月18日
https://current.ndl.go.jp/node/44624

英・Jisc、新興の大学出版局によるオープンアクセス出版を支援するためのツールキットを公開
Posted 2021年3月26日
https://current.ndl.go.jp/node/43673