2022年1月4日付で、国際図書館連盟(IFLA)ラテンアメリカ・カリブ海地域部会は、エクアドルにおける図書館学位課程の廃止に反対する同国の図書館員協会を支援していると表明しました。
エクアドルでは、2021年に高等教育・科学・研究・イノベーション担当大臣が、今後図書館情報学を教える必要はないと主張したことから、関連する学位課程の閉鎖が懸念されています。
これに対し、同国の図書館員協会(Eugenio Espejo)は迅速に対応しました。公式回答を準備するとともに、「#SiALaBibliotecologia」(#ライブラリアンシップにYesを)のスローガンのもと、会員を動員しました。また、ラテンアメリカ・カリブ海地域部会を含む、IFLA会員にも働きかけました。ラテンアメリカ・カリブ海地域部会委員長、副委員長を含むメンバーが反応し、ソーシャルメディアでメッセージを発信し、アドバイス等を共有したとあります。
こうした強い反応に直面したことで、エクアドル政府は、同協会を会議に招待し、図書館員の専門化と推進に関する新たな合意に達し、技術専門学校に新たな研修の場を開設する方法についての議論を開始するに至ったとあります。
今回のような立場の表明は、世界的にも地域的にも、IFLAのミッションの重要な部分であり、会員である協会や機関が同様にグローバルな連盟の一部であることの価値を示す例と言えるとしています。
Protecting library education in Ecuador (IFLA, 2022/01/04)
https://www.ifla.org/news/protecting-library-education-in-ecuador/