研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、2021年の研究評価についての進展を振り返る記事を公開

2021年12月22日、「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)は、2021年の研究評価についての進展について振り返りを行う記事を公開しました。

DORAは、研究と研究者の評価を改善するための進展について振り返りを毎年行っており、DORAやその他の機関による新たな進展、閲覧を推奨する文献や映像等がまとめられています。

DORAによる進展として、以下をはじめとした内容が挙げられています。

・Arcadiaから3年間の120万ドルの助成金を獲得した。同助成金は、ツールキット作成や調査の他、責任ある評価の進展状況を把握し、インパクトファクター等の指標に対するカウンターマップを提供するダッシュボードの構築に活用される予定である。

・新たな方針策定や取組を支援するために必要なインフラを検証し、大学における研究評価の改革を促進するツール“SPACE”を公開した。

・ルクセンブルク国立研究財団(Luxembourg National Research Fund:NRF)と協力し、研究評価への全体的なアプローチについての短編動画と資料を作成・公開した。

・DORAと欧州大学協会(EUA)、SPARC Europeが2020年末に公開した実践事例集“Reimagining Academic Career Assessment: Stories of innovation and change”に、3つの事例を新たに追加した。

2021 in Review: List of new developments in research assessment(DORA, 2021/12/22)
https://sfdora.org/2021/12/22/2021-in-review/

参考:
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、2020年の研究評価についての進展を振り返る記事を公開
Posted 2021年1月4日
https://current.ndl.go.jp/node/42900

研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、Arcadia基金から120万ドルの助成金を獲得:学術機関における研究評価改革を支援するためのプロジェクトに活用
Posted 2021年7月15日
https://current.ndl.go.jp/node/44434

欧州大学協会(EUA)、DORA・SPARC Europeと共同収集した研究評価の改善に関する実践事例の報告書を公開
Posted 2021年1月20日
https://current.ndl.go.jp/node/43038

CA2005 – DORAから「責任ある研究評価」へ:研究評価指標の新たな展開 / 林 隆之, 佐々木 結
カレントアウェアネス No.349 2021年09月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2005