2020年12月10日、研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)」は、世界の様々な機関の研究評価改善の実践事例を収録したリポジトリとして、“Reimagining academic assessment: stories of innovation and change”を開設したことを発表しました。
同リポジトリはDORAと欧州大学協会(EUA)、SPARC Europeが共同で構築しました。研究評価改善のためのアプローチについて理解を深めるために、各機関が研究評価改善に取り組む動機や実施過程、時系列などを記録した実践事例が同リポジトリで提供されています。実践事例は、大学・国家コンソーシアムに対するオンラインアンケートやインタビューによって収集されました。
同リポジトリには公開時点で10件の実践事例が収録されています。内訳は機関の取り組みが7件、国の取り組みが3件です。また、9件は欧州の取り組みであり、1件は中国の取り組みです。DORAは今後も世界の様々な地域の実践事例を同リポジトリに収録する予定であり、対象とすべき取り組みについての情報提供を併せて呼びかけています。
DORA、EUA、SPARC Europeは、同リポジトリの公開時点で収録された10件の実践事例から得られた主要な知見をまとめて、2021年1月に報告書として公開する予定です。
Reimagining Academic Career Assessment: Building a repository for stories of innovation and change(DORA,2020/12/10)
https://sfdora.org/2020/12/10/reimagining-academic-career-assessment-building-a-repository-for-stories-of-innovation-and-change/
Reimagining academic assessment: stories of innovation and change(DORA)
https://sfdora.org/dora-case-studies/
参考:
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)の日本語訳が公開される
Posted 2019年7月8日
http://current.ndl.go.jp/node/38531
Science Europe、研究評価プロセスに関する立場声明・勧告を公表
Posted 2020年7月10日
https://current.ndl.go.jp/node/41482
Elsevier社、「研究計量に関するライデン声明」への支持を表明
Posted 2020年7月15日
https://current.ndl.go.jp/node/41511
【イベント】日本学術会議主催学術フォーラム「学術振興に寄与する研究評価を目指して」(8/29・オンライン)
Posted 2020年8月7日
https://current.ndl.go.jp/node/41698